撮影:源賀津己
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白濱亜嵐(EXILE/GENERATIONS)と平祐奈を主演に迎え、人気漫画を実写化した『10万分の1』が公開を迎える。

白濱が演じるのは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病に侵された恋人・莉乃に寄り添い続ける桐谷蓮。時にクスリと笑えるコミカルでピュアな青春ラブストーリーの部分と、ALSのことを世に広く伝えたいという“使命感”を抱きリサーチを重ねて臨んだというシリアスな病気に関する描写、そのどちらも丁寧に演じきり、役柄そのまま、観る者の心に寄り添っている。

演じていて照れてしまったシチュエーションは?

撮影当時25歳(※現在は27歳)。「これが最後の制服になるだろうな……」と思いながら撮影に臨んだと明かしつつ「僕としては、今できるギリギリの役をどんどんやっていきたいので、(制服は)着られるだけ着たいですし、周りに止められるまで着続けようかなって思ってるんですけどね」と笑う。

王道のラブストーリーから“貴族”まで、これまでにも様々な恋愛シーン、胸キュンシーンに身を投じてきた白濱だが、本作で演じていて照れてしまったシチュエーションは?

「照れたということで言うと、プールでの告白はメチャクチャ恥ずかしかったです(笑)。プールサイドで“好きだよ”って僕にはなかった青春です。(つきあい始める前のシーンで)電車の中で“壁ドン”のようになるところも、(桐谷の)優しさを感じつつ、自分だったらできないですね(笑)」

撮影:源賀津己

こうした胸キュンの恋愛・青春パートが輝けば輝くほど、莉乃の病気の存在はふたりの日々、そして周囲に暗い影を落としていく。

「最初に原作を読んだらキラキラした感じだったんですけど、後半にいくほど重さが出てきて、ただのキレイごとで片づけず、嘘偽りなく病気のことを描いていて、あらためて“これは真剣に取り組まないといけない”と思いました」と振り返る白濱。

ALSは全身の筋力が徐々に低下していき、やがて死に至る難病。現在もその治療法は確立されていないが、一方で患者の生活のクオリティを保つために様々な工夫が行なわれている。

「ALSの患者さんが撮影の現場に来てくださったんですが、そこで会話をしました。しゃべることはできないんですけど、介護されている方がひらがなの表を読み上げて、その声に合わせて患者さんがまばたきをすることで文字を伝えるというやり方で、そういう状況でも会話ができるということのすばらしさを感じましたし、映画を通じてこの病気のことをもっと世の中に伝えないといけない、それがこの映画に出演する自分の使命だなと、患者さんにお会いして感じました」