町田啓太×青柳翔『今際の国のアリス』
フォトギャラリー【町田啓太×青柳翔】インタビューフォトをもっと見る
  • 町田啓太×青柳翔
  • 町田啓太×青柳翔『今際の国のアリス』
  • 町田啓太
  • 青柳翔
  • 町田啓太×青柳翔

Netflixが大人気漫画を豪華キャストと従来の日本の映画・ドラマにはないスケールで実写化した『今際の国のアリス』の配信が先日より開始された。

突然、謎めいた“今際の国”に飛ばされてしまった主人公たちが生き残りをかけて理不尽な“げぇむ”に挑む姿を描く本作に、劇団EXILEから町田啓太と青柳翔が参戦!

劇中では異なるチーム、立場で生き残りに挑んだふたりがたっぷりと本作の撮影や魅力について語ってくれた。

何のために生きている? そう問いかけてくる作品

── 最初に『今際の国のアリス』の実写化のオファーが来て、企画・物語にどのような印象を受けましたか?

青柳 僕はもともと原作を読んでいたんですが、物語としては“生きる”とか“あなたは何のために生きていますか?”とか問いかける作品だなという印象を持っていました。“あなたは何のために生きていますか?”って聞かれて、どう答える?

町田 いきなりこっちに質問(笑)? 何ですかね……?

青柳 そういう反応になるでしょ? それはもちろん、各々に答えがあっていいと思うの。“家族”、“仕事”、“子供”、“犬や猫の存在”だって立派な生きる理由だと思うんです。“楽しいことをしたい”とか“夢を叶えるため”でもいい。

作品に触れるひとりひとりにそうやって“何のために生きていますか?”と問いかける作品だなと思っていたので、参加できるのがすごく楽しみでしたね。

町田 僕は原作を読んでいなかったんですが、内容以前にNetflix配信で、ROBOT制作、監督が佐藤信介さんというのを聞いて、それだけで興奮しました。

もう頭の中で「すごい規模感なんだろうな」っていろいろ浮かんできて、いざ原作を読ませていただいて、ありそうでなかったというか、ハッと気づかされることが多くて「なるほど」と思いました。

最初の段階で演じる役柄については聞いてなかったんですけど、誰かな?と思ってたらカルベって聞いて「え? 嘘でしょ? 僕にカルベですか?」って(笑)、ホントに間違いなんじゃないかって思ったくらいで。

僕としては挑戦させてもらえるってことが嬉しかったし、すごく好きなキャラクターでもあったので、最初の段階から本当にびっくりが多い作品でした。

『今際の国のアリス』でカルベを演じる町田啓太

── カルベはアリスの友人で、精神力と強さを持ち合わせた頼れる男ですね。この役のオファーが来たことに関して、どういう部分が意外だったんでしょうか?

町田 原作でも今回の脚本でもカルベは基本的に、少しケンカっ早かったり、感情の起伏が激しかったり、言葉遣いも荒かったりしますよね。僕自身がなかなか普段は口にしないような言葉も多かったりして、これはちゃんと“自分の言葉”として発せられるようにならないと、薄っぺらい、観る人も違和感があるようなキャラクターになってしまうなと。

佐藤監督ともしっかりと話をさせていただきましたし、現場ではアリスたちとの関係をしっかりと築いていくことを意識しました。

── 演じてみて、あらためてカルベはどういう人物であり、どういう魅力を持っていると感じましたか?

町田 何かを“守る”人生なんだなと思いますね。愛する人、仲間、原作では親も出てくるんですが、そうした自分の大事な存在を守ることを生きがいにしてきた人物なんだなと。それって強くないとできない生き方だと思うし、一方で優しさも持ち合わせていて、そういうところがすごく魅力的だなと思いますね。

『今際の国のアリス』でアグニを演じる青柳翔

── 青柳さんが演じたアグニは武闘派のいかつい男ですね。印象や役作りについて教えてください。

青柳 原作でもすごく筋肉があって坊主でタンクトップの屈強な男ということで、お話をいただいたときは正直「これ、俺に合うかな?」と不安もあったんですが、佐藤監督やスタッフさんともお話をしながらすり合わせて作っていきました。

── 見た目のマッチョな印象が強く、今際の国における“げぇむ”でも、肉体型、知能型、バランス型、心理型の4区分の中でも肉体型を得意とするとされるアグニですが、話が進む中で、内面的な部分の“深み”が要求される役柄だったかと思います。

青柳 今考えると、“肉体派”“武闘派”と言われてはいますが、もともとは“バランサー”だったのかな? と思いますね。自分にとって大切な人のために、その思いを表には出さずにいる意志の強さと、その一方で、そこに執着してしまう弱さとか……屈強な表面に出ない、内に秘めたモノを持っている人物だったので、やりがいはすごくありましたし、難しいなと思いながらやっていました。