親に対しての暴言

3.どうしてそんなことを言ったのか理由を聞いてみる

子どもが親に対する暴言で多いのが、「うるさい」や、「あっちいけ」などいう乱暴な言葉ではないでしょうか。これまで、優しくてかわいかった子どもから、「ママ嫌い」と言われたら、ショックも大きいですよね。

そんな時には、「どうしてそんな言葉を使ってしまったの? 」と聞いてみてください。

仕事が忙しくて、一緒の時間を過ごせなかった、子どもが話しかけていたのに「あとにして」と言ってしまったなど、ママと子どもとのコミュニケーション不足が理由にあるかもしれません。

子どもが、うまく理由を伝えられなくても、寂しい様子だったら、ぎゅっと抱きしめてあげて、「もうそんな言葉を使っちゃだめだよ」と教えてあげましょう。

4.子どもがやりたいことを、尊重する

暴言と少し違いますが、子どもが習い事のあとに「本当は〇〇したくなかった」と言ったり、これまで大好きだった食べ物を与えても、「〇〇は好きじゃない」と、親が言うことの反対のことばかり言う時があります。

これも、言葉が乱暴ではないだけで、暴言と近いです。また、なんでも否定されるため、親もイラっとしてしまいます。

この場合は、子どもがなにかやりたいことを我慢していたり、言いたいことを言えないケースがあります。

「そういう言い方は嫌いだな」、「ママは〇〇ちゃんといると楽しいのに、嫌い嫌いばかり言われていやだな」と正直な気持ちを伝えてください。すると、子どもの本心が見えてくるかもしれません。

親以外の親しい間柄の人たちへの暴言

5.どういう状況で乱暴な言葉を使うのか確認して、善悪の区別をつけさせる

あまりないケースですが、祖父母や、保育園や幼稚園の先生に「うるさい」、「そんなのいやだ」と言ったり、先生の名前を呼び捨てで呼んだりすることがあります。

この場合は、外での態度だけだとママが気づけないことも多いので、要注意です。もしも、先生から注意されたら、それがどういう状況で、どのような言葉を使ったのか確認してください。

もちろん、先生の方からも注意がされていますが、「どうして、先生が怒ったのか。悲しいと感じたのか」をママからも伝えて、使ってはいけない言葉を覚えさせるようにしてください。

集団生活の中で、徐々に子どもも、良いこと、悪いことの区別がついていきます。その過程で、どうしても悪いことをやってみたくなるのは仕方ないかもしれません。

それが、どうしてダメなのか。代わりにどういう言葉や態度になればよいのか。それを教えられるのは、子どもにとってはママの役割だと言えます。

怒るわけではなく、いつもどおりの話し言葉で、してはいけないこと、言ってはいけないことを教えましょう。

普段から、子どもとコミュニケーションの時間を取るようにして、言葉が乱暴になっていないか気をつけるようにしてください。一時的に、テレビなどの影響で、悪い言葉を使っても、それを外では使わないように伝えましょう。

言葉づかいは、幼児以降もどんどん変わっていきます。相手が嫌がる言葉を使わないことで、周りとの交流もうまくいくことを、自然と子どもに伝えていきます。そうすれば、相手が嫌がるような言葉は自然と減っていくはずです。

ママから、優しい言葉でのコミュニケーションを心がけましょう。