教育費のコスパを高める「選択」と「集中」の大切さ
最初に「成果」を定めることは、コスパを高くすることだとお伝えしましたが、成果を定めた次は、その成果を実現するために確実な「選択」をすることが重要だと林さんは言います。
例えば「名門私立中学に行きたいから塾へ行く」という明確な成果に対して、集団塾の月謝が3万円であり、個別塾の月謝が5万円であれば、安く済む集団塾を選択するのではなく、目的を達成することを重点に考え、個別塾を「選択」するということです。
場合によってはもっと費用を掛けて家庭教師を選択するという手もあります。つまり、目的を達成させるための最適な環境を「選択」することが重要だということです。
毎月2万円をケチってしまったために目標が達成できなければ何も意味がありません。もっと言うならば、それは毎月2万円が無駄だったことになります。
必ずしも個別塾が良いというわけではありませんが、「選択」は費用によって決めるべきではないということです。
そして、確実な「選択」をした後は、その選択した環境を維持するために支出を洗い出し「集中」させることが必要だと林さんは言います。
例えば、個別塾に費用が掛かるから、車を手放し、保険を解約し、基本的に外食はしない、といったように支出を洗い出し、目標を達成させるために必要な支出を「集中」させるということです。
収入には限りがありますから、個別塾に支出を集中させたいならば何かを諦めるなどの努力が必要であり、「塾には行かせたいが車も維持したい」ではダメだということです。
まとめ
このように、教育費は最初に明確な「成果」を定め、その成果を実現するために確実な「選択」をし、支出を「集中」させることがコスパを高めることが分かりました。
コスパを意識することこそ、子どものためにもなることを改めて認識させられた人も多いと思いますが、教育費は、居住費や老後費用よりも慎重さが必要だと言っても過言ではありません。
なぜなら、教育費の支出の間違いは、子どもの人生を左右させてしまう可能性があるからです。
子どもの可能性を最大限に活かすためには、教育費こそコスパを意識した行動が必要ですから、何となくやらせている習い事や塾は見直す必要がありますね。
限りない可能性を持つ子ども達の将来が明るくなるよう、お祈りいたしております。