5段目
5段目には宮廷の雑用係である「仕丁(じちょう)」を並べます。
泣き、笑い、怒りという三つの表情で作られていることが多いそうです。向かって左に橘、右に桜を配置します。
6段目
6段目にはたんす、鏡台、長持ち、お針箱、茶の湯道具、火鉢など、婚礼道具を置きます。
7段目
7段目には通常は向かって左に御駕篭(おかご)、中央に重箱、右に御所車(ごしょぐるま)が置かれます。
おひな様の種類
姿が美しい、お顔に気品がある、お着物の柄や色…など、なんとなく直感で選ぶということも多いかもしれません。おひな様にも種類があるんですよ。
おひな様の種類
さまざまな種類があるひな人形ですが、その特徴をご紹介します。
ひな人形には大きく分けて「木目込(きめこみ)」、「衣装着(いしょうぎ)」の2種類があります。
木目込み
「木目込み」は、あらかじめ溝をつけた胴体をつくり、そこにへらや目打ちを使って布を挟み込んで貼りながら作っていく方法です。
着物の自然な丸みを出しつつも体にフィットした衣装は丈夫で型崩れがしにくいといわれています。
衣装着
木彫りや桐塑などで作った胴体に手足をつけ、そこに衣装を着せ付けて作り上げます。伝統的な日本人形を代表する作り方で、着物はふんわりとしたシルエットが特徴です。
どちらも素敵なのですが、コンパクトで場所を取らないことや可愛らしいお顔立ちのものが多いこともあり、最近では木目込み人形を選ぶ方も増えてきているようです。
お顔
頭やお顔作りの技法は伝統技術が息づく部分でもあり、ひな人形を作るうえでとても重要な工程です。
可愛らしく、ほのぼのとした雰囲気のもの、華やかで気品があるもの、大人っぽいお顔など、その表情も職人さんによっても大きく変わります。毎年飾るものですので、子どもが愛着を持てるような優しい雰囲気のお顔を選ぶとよいかもしれません。
衣装
男雛は基本単色ベースの色合いで着物が仕立てられています。
女雛の衣装は出袖と身衣の2つのパターンの着物となっており、女雛の女性らしい色合いや柄が絶妙な着物は目を引きます。また、職人さんが丁寧に作り上げているものは長く楽しむこともできます。
出で立ち
座っているおひな様の姿を見て、三角形に見えると座りがよい、と言われているそうです。
もちろん立っているひな人形や着物がコンパクトなものもあるので、これに限ったことではありませんが、基本的には座っているおひな様の美しい出で立ちは「三角形」となっていることです。