仕事のスタイル
1.座り仕事
「基本的に、座り仕事が一番楽です。ただ妊娠中は脚がむくみやすいので、座りっぱなしではなくストレッチをしたり、お行儀は悪いですが、椅子の上に足を挙げたりできるといいですね」
2.立ち仕事・外回り
「立ち仕事も外回りも、無理のない範囲であればかまいません。ただ、基本的にすべての仕事において無理をしないこと。職場に相談して、時々座らせてもらう、座ってできる仕事に切り替えてもらうなどして対策しましょう」
3.出張
「短期間・近距離でリスクがなければとくに問題はないでしょう。ただ、必ず産婦人科の担当の先生に相談してから行くようにしてください」
4.夜勤
「これも無理をしないのが基本。つらければ、夜勤から外してもらいましょう。妊婦さんは夜勤をやらないと職場に言う権利があります」
喫煙・飲み会
「妊娠中の煙草とお酒は、赤ちゃんが小さく産まれてしまうことにつながるため、絶対にやめましょう。血流が悪くなるため、栄養が赤ちゃんに行き届きにくくなり、育ちが悪くなるためです。
職場の受動喫煙について気になる場合には、遠慮なく申し出て相談しましょう。
飲み会はお酒を飲まないのであれば出席してもいいですが、楽しくなかったり、疲れたりする場合には無理しないこと。飲み会の場でも、適切な休憩は必要です。付き合いは無理をしない範囲で行いましょう」
社員旅行
「旅行については、さまざまな議論がされています。海外はもちろん、国内であっても旅行はできるだけ避けたほうがいいですね。
旅先の遠方の地でレジャー中、体調にトラブルが起こり、その地域の病院に入院することになり、出産するまでいなければならなくなったというケースも実際にありました。どうしてもという場合には、近距離に留めましょう」
基本はお腹の大きい妊婦さんをイメージして判断すること。そして細かい行動についてはケースバイケースで対応を。
もちろん、判断がつかないことについては遠慮なく産婦人科に問い合わせるようにし、自己判断で無理をするようなことは避けましょう。
【取材協力】産婦人科クリニックさくら 院長 桜井 明弘先生
平成6年 順天堂大学医学部卒業、同大学産婦人科助手、賛育会病院勤務を経て、平成19年4月産婦人科クリニックさくら開設。平成27年3月から一般社団法人美人化計画代表理事。2015年9月、生活習慣など妊活を詳しく取り上げた『あなたが33歳を過ぎて妊娠できない44の理由』を上梓。