子どもが大きくなると、より自我がはっきりとしてきます。「素敵に育ってくれたな」と思えるような成長もあれば、時に心配になってしまう成長もあるようです。

子どもが友達と遊ばないと、「いじめられているのでは?」「将来、引きこもりになってしまうのでは」と不安になってしまうママやパパもいるようです。

情報が溢れる現代だからこそ、一人を好む様子が多いと心配になりますよね。

今回は、子どもが友達と遊ばない理由と、その対処法について考えます。

子どもが友達と遊ばない!これって変?

子どもが友達と遊ばないでいると、親としては少し心配になりますよね。

小さいうちはまだ親の一存で出かけるところもありますが、小学生にもなると、放課後に友達と遊び始めてもおかしくはありません。

それが自立への第一歩と捉えられることもありますから、友達と遊ばないと「もしかしてうちの子は変なのかも」と悩んだり、「過保護に育てちゃったかしら」と自分を追い詰める親もいるようです。

しかし、大人はどうでしょうか。人並みに仕事をして、人との交流がある人でも「休日は一人行動が好き」という方も多いのではないでしょうか。

一人でコツコツ何かをすることを「寂しい」と思う人もいれば、「一人でやり切るのが楽しい」と張り切る人もいます。

このように、子どもが友達と遊ばないからといって「性格に難がある?」と親が不安になるのは、やや早計といえるでしょう。

「友達と遊ばない」考えられる子どもの心理

可愛いわが子が友達と遊ばないとなると、気になるのはその心理です。「寂しい思いをしているのでは?」と不安になってしまいますよね。

友達と遊ばない子どもの心理を探ってみましょう。

本当に一人が好き

筆者も小さい頃から一人が好きで、外で遊ぶよりも工作をしたり、折り紙を折ったりと一人でできる遊びを好みました。

大人になった今では友達もいて、仕事も人並みにしていますが、それでも一人が好きです。友人にもそのような「一人行動がもともと好き」という方が結構います。もともと一人が好きな性格をしている方は意外に多いものです。

親と一緒にいたい

子どもが友達と遊ばないのは、それこそ「ママと一緒にいたい」という気持ちの表れなのかもしれません。

小さい時からママやパパと一緒に遊んできて、それが楽しい思い出として残っていたり、自分が行けないような場所に連れて行ってくれる親の存在が「何より大切」と思っているだけかもしれません。

「依存心が強すぎるのかも?」と不安になるより、子どもに選ばれた自信をつけましょう。

習い事や学校で疲れている

環境の変化で心身が疲れている場合は、「気が休まる自宅でゆっくりしていたい」と子どもも思うようです。

子どもといえば疲れ知らずで無邪気なイメージですが、ある程度の年齢になると疲れを自覚し始めます。「今日は家でゆっくりしながら本でも読もうかな」と、本人が望んで一人になるようなスケジュールを組んでいることもあります。

気の合う友達が近くにいない

大人だって、誰しも職場で楽しく働けるとは限りません。そこに集う人との相性は誰しもあるものです。ある人が「いい人だよ」とすすめてくれても、実際に会ってみたら「合わないな」と感じることもあるでしょう。

このような人間関係は子どもの世界でもあるもので、家族以上に打ち解けて気が合う友達がまだ見つけられていないだけなのかもしれませんね。