「休日はどこも混んでいるし、シーズンは宿泊料金も割高に設定されているし…」このような理由から、平日に幼稚園、保育園を休ませて子どもとお出かけするママがちらほらいます。小学生でもいるそうです。
『「テキトー母さん」流子育てのコツ』の著者の立石美津子が、その賛否についてお話しします。
「園を休ませてお出かけ」賛否両論
筆者の周りのママ友の意見を聞いてみました。
賛成派の意見
- 混んでいる週末にわざわざ出かけることはない。空いている平日がよい。
- 家計のことを考えたら、シーズンを避けて費用が安く済む平日に旅行したい。
- 園生活も大事だが、家族との外出も大切な思い出になる。
- 土日仕事をしていてパパが平日しか休めないから、平日に幼稚園休ませるのはOK。
反対派の意見
- ずる休みは休み癖、怠け癖がつく。
- むやみに休ませると、子どもの生活リズムが狂う。
- 他の友達から羨ましがられたり、後ろ指を指される。
- 行事の練習があるのに休ませると園に迷惑をかける。
- 小学校を休ませると勉強が遅れる。大事な授業が抜けて先生に補講的に教えてもらうことになり、迷惑をかける。
- 皆が好き勝手に休み始めたら収集がつかない。控えるべき。
「幼稚園、保育園時代は良いけれども、義務教育が始まる小学校になったら憚られる」という意見も多かったです。
「嘘をついて園を休ませる」のはどうなのか?
子どもに対して普段「嘘つきは泥棒の始まりよ」「素直な子でいなさい」「正直に話しなさい」と言っているにも関わらず、こんな風に口止めをするのはどうでしょうか?
- 「『今日は風邪を引いたのでお休みする』って幼稚園に電話をしてあるから、ディズニーランドに遊びに行ったことを絶対に先生にも友達にも言ってはダメよ!」
- 「『親戚に不幸があり葬儀に出るため欠席します』と連絡してあるから、旅行に行ったことを喋ってはならないよ!」
けれども、子どもは嘘をつき通せません。顔にも出てしまいます。それに幼稚園、保育園の先生は直感でわかるものです。
また、病欠を理由にすると、なんの病気だったか追及されます。園児の健康状態を正確に把握しなくてはならない園側にとっては困ることです。
また、「○○さんちこの間幼稚園お休みして、ハワイに行ったんだって」などという情報はどこからか漏れます。また、子ども自身も「ばれてしまうのではないか」と気が気ではありません。
それにお絵描きの時間、“楽しかったハワイの海”の絵を描きたくても描けないでいます。
筆者が見た、こんな友達
筆者が中学生の頃、しょっちゅう「曾祖母が亡くなったのでしばらく学校をお休みします」「曾祖父が亡くなったのでしばらく学校をお休みします」といった理由で頻繁に欠席する友達がいました。
その人数が増えていったものですから、子どもながらに「そんなに沢山のお祖父さん、お祖母さんがいるんだあ。人数が合わないなあ?」と不思議に思っていました。(学校側から特にお咎めはなかったようです)