――当日は司会の方も言われていたとおり、作品の“船出の日”。「ミラチャイ」スタッフも現場にうかがいました。会場内のメディアの多さ、応募から選ばれたファンの方の、その抽選倍率からも、注目度の高さを感じました。

当日はメディアの方をはじめ、たくさんの方が見に来てくださいました。こんなにたくさんの方がこの作品に対して、期待していらっしゃるんだって思って、ユーミンさんの作品だということのすごさを改めて感じました。

共演者の皆さんはユーミンさんの楽曲で育ってきたと言ってもいいくらいの方たちばかりで、“ユーミンさんとの共演”とか、“楽曲に対しての熱量”がすごくあって。

それに比べて私なんて…、という感じになっちゃったけど。そこは仕方がないって、自分で切り替えて当日はしゃべってました。

あの会見で、嬉しいことがあったんです。

私は、芸歴としてはもう11年目で、アイドル歴は長かったけど、役者としての年数はまだ1年ちょっとしかなくて。でも、年齢も27歳だし、新人という年ではなくて。それが、悩みのひとつでもあったんです。

だけど、会見のときにユーミンさんが

「若手の舞台のホープ」

と、私のことを言ってくださったんです。そう言ってくださったことが、本当に嬉しかったんです。

無理に背伸びをしなくてもいいのかな、と心の中で思えたというか。

ただ、「(松任谷)正隆さんは厳しい」って、共演者の方に聞いたから。心配というか。。でも、“怒られないと意味がない”とも思っています。

――お稽古のスタートは、いつ頃からですか?

多分、『TOKYO TRIBE』の本番中だと思います。2つの舞台の本番とお稽古が重なる経験は初めてです。

――全く異なるタイプの舞台ですね。

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