ドラマに奥行きをもたらすベテランの味わいある演技

落ち着きのあるイ・ジェヨンに対し、ちょっと子どもっぽさを残したソン・ビョンホの顔合わせが絶妙だ。共に長いキャリアがある彼らだが、ドラマでがっぷり組んだのは意外にもこれが初めてのこと。そんな二人それぞれと、時代劇で共演したことのあるオム・ヒョソプが重要な役を務めている。

彼が演じたのは、チョ・フンギョン、キム・マンチャンとは距離を置き、新たな世の中を作ろうと秘密裏に計画を進める大司憲ペク・チャヨン。純粋に改革を夢見ると同時に、理想の実現のためには多少の犠牲は付き物と考えて亡き友人の娘であるウンボを利用する。

『善徳女王』をはじめ『王女の男』や『九家の書』などで知られるオム・ヒョソプが、単純に善悪で分けられない複雑な人物を巧みに演じて、ドラマに奥行きをもたらした。

他に、『王になった男』『緑豆の花』『コッパダン』などの時代劇で、近年存在感を増している映画俳優イ・ユンゴンが、ウンボを気遣うホン・ギホ役で味のある演技を見せたのが印象に残る。

ドラマを盛り上げる名優たち

ペク・チャヨン

(オム・ヒョソプ)
大司憲(テサホン)。王の排除を企み、友人の娘ウンボを利用し揀択(カンテク)に送り込む。

キム・マンチャン

(ソン・ビョンホ)
領議政(ヨンイジョン)。宮廷を牛耳る安東キム氏の首魁。姪を王妃にするため暗躍。

チョ・フンギョン

(イ・ジェヨン)
左議政(チャイジョン)。豊壌(プンヤン)チョ氏の長として娘を王妃にしようとキム家をけん制。

<ストーリー>

王妃ウンギが暗殺され、再び揀択(カンテク)が行われることになる。重臣のキム・マンチャンとチョ・フンギョンはそれぞれ姪や娘を王妃にしようと画策していた。一方、ペク・チャヨンは亡き王妃の双子の妹ウンボの存在を知って、彼女にホン・ギホの娘という偽の身分を与えて揀択(カンテク)に参加させる。

『韓流ぴあ』2020年12月号より抜粋

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『韓流ぴあ』ブレーンライター。香港映画から始まって韓国エンターテイメントの魅力に目覚めて20数年。ドラマをはじめとする韓国エンタメについて取材・執筆する日々の中、韓国作品のほかに中国時代劇や台湾作品に割く時間が増加中。

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