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  • イ・ミンジェ
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’18年に本格デビューし、注目の若手俳優となったイ・ミンジェをキャッチ。最新作の『弱いヒーロー』Class2についての話が中心となったインタビューが掲載された『韓流ぴあ』9月号が現在発売中だが、そこでは紹介しきれなかったたくさんの話をここにお届けしたい。

「調子に乗ってはいけない」――姉の愛あるアドバイスを胸に

――おばあ様の勧めで俳優の道に進み、’23年の『イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜』で同級生に片思いする高校生を演じて広く知られるようになりました。周りの反応やご自分の内面に変化があったのではないでしょうか?

目に見えた変化としてはインスタグラムのフォロワー数が増えたことがあります。それはとても感謝していますが、僕としてはそうしたことに気を取られていてはいけないと思いました。

それに、皆さんが僕のことをたくさん知ってくれるようになればなるほど、もっと真剣に俳優という仕事について深く考えるようになる、そんなきっかけになったようです。そして、浮かれそうになっても、自分が今やっている作品の役割にもっと集中しようと努力しました。

――そのような考えに至ったのには、お姉さんの存在が大きいそうですね。

そうなんです。5歳年上の姉は本当に大人なんです。そんな姉にとって僕はいつまでも幼い子どもみたいな存在で、何かにつけて「調子に乗ってはいけない。もっと気をつけなさい」と言ってくれて、アドバイスもたくさんしてくれます。

昔から姉の言うことはよく聞いています(笑)。僕は別に愛嬌があるほうではないのですが、姉の目にはかわいらしく見えていたようで、幼いころは「かわい子ちゃん」と呼ばれていました(照)。子どものころから何かと姉に頼っていて、とても仲がいいです。

――ご家族に愛されて育ったことが感じられます。

両親は2人とも仕事をしていて、勉強に対するプレッシャーを与えられたこともなく、自由に過ごさせてくれました。ただ、僕の父が柔道をしていたので、父だったかおばあちゃんだったかに運動をするように言われたんです。それで僕はテコンドーを、姉は剣道を習うようになりました。テコンドーをさせてもらったことに対しては、今とても感謝しています。

――人気シリーズ『弱いヒーロー』Class2では、テコンドー4段の腕前が発揮されましたね。今年5月に韓国で公開された初主演映画の『ボーイ・イン・ザ・プール(原題)』では水泳選手役でしたが、水泳も得意ですか?

水泳は今回の映画のために専門的に学びました。それまで習ったことはなかったのですが、子どものころから水は好きで怖いと思ったこともなかったので、比較的早く習得できました。

初主演だからといって、心構えに特に違いはありませんでしたが、独立系の映画だったせいか、ドラマの時よりも本当の家族に囲まれたような雰囲気の中で撮影できていたような気がします。

――イ・ミンジェさんが演じたのは、少年時代に足にあった水かきが成長して薄くなり、記録が伸びずスランプに陥った高校生というちょっと変わった役柄ですね。予告編だけでも、とても抒情的な雰囲気が伝わってきました。

ありがとうございます。思春期特有の迷いと、そうした思いをどう解放していくかといったことをうまく描いた作品だと思います。
もともと独立映画が好きで、ぜひ参加したいと希望しました。とても楽しい経験になりました。

演じる時は演技だけに集中したいと思っています。自分が演じるキャラクターが、どうしてこういう話をするのか、なぜこのような行動を取るのかなど、いつも撮影に入る直前まで考えているんです。

――ほかに演技について心掛けていること、作品に入る前に必ずすることなどはありますか?

撮影中は演技だけに集中したくて、自分の演技をモニタリングした時、余計なことを考えずに、自分の演技の良し悪しだけを判断することを心掛けています。そして、キャラクターに合わせて外見を管理するようにしています。

まだ経験が浅いので、なじみのない役柄や自分とかけ離れた人物を演じる際は、間接的に経験してみて、その人の感情に寄り添おうと考えています。また、自分に似た経験がなかったかを振り返って、少しでも近い感情を探そうとしてみたりもします。

でも、その人物に成り切るのは難しいことです。その人と同じ経験をしていたら僕も本当に100%共感できますが、全くそうした経験がない場合は、似たような類の映画やキャラクターを見つけて、共感しようと努力してきました。

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