撮影:吉岡希鼓斗

7月4~6日の3日間にわたって開かれた「2019韓国ミュージカルフェスティバルin東京」。

人気の韓国創作ミュージカル『キム・ジョンウク探し』『女神様が見ている』『1446』の魅力をダイジェストで伝えるショーケース公演や、ミュージカル界のトップスターによるトーク&ミニコンサートが開催され、多くの観客を集めた。

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うわさのミュージカル界イケメン「文化四色」って誰?

撮影:吉岡希鼓斗

そんな中で特に注目されたのが、ミュージカル界の4人のイケメンたちによる「文化四色」だ。

今年結成されたばかりの新たなユニットと聞いて、期待と好奇心いっぱいで彼らが登場した最終日の6日のイベントを取材した。

メンバーのパク・ユドク、ファン・ミンス、パク・チョンウォン、イ・ジュンヒョクは演劇の街として知られる、ソウル・大学路(テハンノ)を中心に活躍するミュージカル俳優。

『1446』をはじめ、『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』『サリエリ』『ファリネッリ』など数々の創作ミュージカルを世に送り出してきた制作会社HJカルチャーと専属契約を結んだのを機に、異なる個性の4人が一つになって「文化四色」として活動することとなった。

4人のすてきな歌声が観客を魅了

撮影:吉岡希鼓斗

この日、紹介された『1446』のシーケースではパク・ユドクが世宗大王を演じたのをはじめ、4人全員が重要な役どころを務めた。

続くミニライブでは『パガニーニ』『星の王子さま』『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』『ファリネッリ』から人気のナンバーをソロやデュエットで披露し、いずれも高い歌唱力が観客の心を掴んだ。

実はこの日がユニットとしては初舞台という4人。トークでは「所属するHJカルチャーの“カルチャー”と、4人のカラーを出したいという思いから『文化四色』と名付けました」と、名前の由来と今後の活動への抱負を語った。

ファン・ミンスが「もうすぐ大学路のTOMシアターで『リトルジャック』というミュージカルに出ます。僕の公演を見に来てください」と宣伝すると、パク・チョンウォンは「僕は大学路にあるマロニエ公園をよく散策しているので、いつでもお目にかかれます」と笑わせた。

撮影:吉岡希鼓斗

最後は4人全員で『1446』の「それで良かろう」を熱唱。「皆さんの前で僕らの歌を披露でき、拍手をいただき光栄です」(パク・ユドク)、「いつも日本に来るたびにいい思い出ができます。

今後も僕らとHJカルチャーに期待してください」(イ・ジュンヒョク)と、4人それぞれが最後のあいさつをした後はハイタッチ会へ。彼らの気さくな素顔に触れて、今度は生の舞台が見てみたくなったという声も聞こえてきた。

そんな人たちのために、ソウルでは9月2日から10月27日まで「ウェルカム大学路」というフェスを開催。せりふのないノンバーバル公演や字幕付き公演、スターが参加するイベントなど外国人が気軽にミュージカルや演劇を楽しめる企画がめじろ押しだ。

わずか1km四方のエリアに160もの劇場が集まる世界有数の演劇の街・大学路は、俳優と観客の距離が近いのも大きな魅力の一つ。秋は大学路でさまざまなステージを体験してみるのも良さそうだ。

ウェルカム大学路2019

9月2日(月)~10月27日(日)

詳細は「ウェルカム大学路2019」公式サイトへ

『韓流ぴあ』ブレーンライター。香港映画から始まって韓国エンターテイメントの魅力に目覚めて20数年。ドラマをはじめとする韓国エンタメについて取材・執筆する日々の中、韓国作品のほかに中国時代劇や台湾作品に割く時間が増加中。

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