私自身、最初は原作のコミックを知らなかったんです。だけど、舞台のシナリオを見たとき、すごくストーリー展開がわかりやすいと思いました。
台詞があまりない分、ラッパーさんが今回の舞台のために歌詞を作ってくれたりもしているんです。
ーー台詞がないというと、シナリオはどうなっているんですか?
最初にもらったシナリオと、今作品になったものでは、設定もだいぶ変わったところがあるんです。シナリオには
渋谷の街
SARUが楽しく会話をしている
そこに現れる書記長
(編集部註:SARU=渋谷を縄張りにするトライブのひとつ、トライブ=徒党)
…という感じで、曲目ごとに箇条書きされているんです。作りながら、脚本が厚くなっていったシーンもあります。
頭の中に残るシーンがいっぱいあるのは、やっぱり梅棒さんの演出だからこそなんだろうなって、すごく感じてます。
もちろん舞台は1時間半しかないから、コミックや映画化された作品とは違って、ストーリー展開は早いと思うんです。
だけど、1時間半という短い時間のなかで、痛々しい部分もありながら、最後に気持ちがほっこりして、思わず泣けてしまう。そんな感情にまでなれるというのはすごいなと本当に思います。
ーー今回、演出されたのは、梅棒の伊藤今人さんですね。今人さんはキム役で舞台にも出演されていて。
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[最終回]「ミラチャイ」連載は「人間味のある宮澤佐江」を作った"ホーム"で"チャレンジ"できる場所&芸能活動を一時休止する理由とできた目標
佐江ちゃんにとって「ミラチャイ」は、「ホーム」のような感覚だった。なぜ今、お休みをするのか、ありのままの思いを話してくれました。約6年間、200回を超える連載の最終回です。
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[第51回]宮澤佐江「ミラチャイ」連載の6年、200回も続いた理由がインタビューでみえたー仕事、境遇、思いに向き合う
48グループと舞台。2本の軸を歩むなかで出会った人たちが、佐江ちゃんにもたらした、卒業後の大きな変化とは。「ミラチャイ」連載を彩った数々の写真やエピソードで当時を振り返っていくと、約6年にわたる長期連載になれた理由が見えてきました。
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[第50回]宮澤佐江と「ミラチャイ」連載の6年、200回以上を振り返っていくーやっと笑って話せるあのときのこと
どんなに時間が経っても変わらない、佐江ちゃんの「根っこ」にあるものとは。48グループを出てわかったこと。今、やっと笑って話せるあのときのこと。最終回に向けて、さらに尽きないお話です。
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[第49回]宮澤佐江が新「ミラチャイ」連載で振り返る、舞台とともに駆け抜けた2年間ー「出会い」と「別れ」さみしさと楽しさ
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[第48回]宮澤佐江が新「ミラチャイ」連載で振り返る、舞台とともに駆け抜けた2年間【大切なお知らせあり】
2年前の7月、リニューアルして再スタートした「ミラチャイ」連載。『王家の紋章』初演にはじまり、現在公演中の『ZEROTOPIA』まで。舞台とともに駆け抜けた、佐江ちゃんの2年を振り返ります。