そうなんです。演出家の方が一緒に舞台に出るのは、地球ゴージャスの岸谷五朗さんもそうだったので、驚きというものはなかったんだけど。今人さんが実際に舞台に入ったのは、ゲネが初めてだったことには驚きました。
今人さんは、本番ギリギリまで代役の方を立てて、自分は演出をされていて。五朗さんは、それよりもう少し前に自分が舞台に入っていたから。
初日の本番では、今人さんが誰よりも緊張したと思う(笑)。今人さんは、すごく細かく演出してくださるんですよ。
稽古のときから毎日のように“ダイジェスト”が送られてくるんです。“ダイジェスト”というのはいわゆる“ダメ出し”なんですが、梅棒さんの中では“ダイジェスト”と言っているんです。
「ここのシーンは、もう少しこうした方がいいんじゃないか」
って、スタッフと出演者の全員が共有できるように送ってくださるんです。例えば私への指摘も、私だけに言うのではなく、全員に。言って見れば“公開処刑”なんですが。あははははは(笑)
ちょっと心が痛むこともあるんだけど、“気をつけよう”って、危機感をもてるんです。
ーー他の人への指摘もわかるのはいいですね。
そうなんです! 相手がお芝居を変えることによって、自分もこうしてみようって思えるから。
今人さんは、今回の作品と、普段の梅棒の作品とでは違ったみたいで、やることもすごく多かったようです。「ダイジェストに書いてあることは、個々で話し合って、次には完璧にしておいてください」って言われてました。
皆で共有しなければ作れない作品だという環境を作ってくれていたこともあって、カンパニーの皆は本当に仲がいいです。とにかく素晴らしいカンパニーなんです。
ーー稽古場はどんな雰囲気でしたか?
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