反抗期な兄弟の“取扱説明書”は…
――男兄弟の育児、というだけでも「大変そう」というイメージを持つ方も多いと思います。男兄弟でよかったなと思うことや、男兄弟育児の楽しさは、どんなところでしょうか。
月野「二人ともどんなにケンカしても次の日には忘れているというポジティブさが私にはツボです。
今はあまり遊ぶことのない兄弟ですが、ふたりとも大人になったら少年野球時代の仲間と草野球するのが夢なので、その草野球を野球のママ友だちと見に行くのが私の夢です」
――反抗期にもいろんなタイプがいる、ということですが、月野家の反抗期男子たちの取り扱い方というか、こうすると怒りやすい、逆にこうすると反応がいい…みたいなことはありますか。
月野「やらなければならないことを先回りして指摘すると怒ります。
例えば、散らかっているから片付けなさいとか、お弁当箱出しなさいとか、宿題やったの?などなど。
子どもからすれば『わかってるよ!』ってことなんだと思いますが、お弁当箱に関しては早く出してくれないと洗えないので何度も言ってしまいます。
反応がいいのはやはり褒めてから『これをやってほしいなぁ』という感じでお願いした時で、そうするとやってくれることがあります。毎度褒めてるとありがたみがなくなるので、この手は時々しか使えませんが(笑)」
――1巻の、長男さんが風邪をひいたときのエピソードにキュンとしてしまいましたが、こういった「反抗期の中でもかわいげがあったエピソード」があれば教えてください。
月野「高校の面談の時に長男の学校に行った時のことですが、『コイツ部活の友達!』と友達を紹介してくれた時は家にいる時のむすっとした長男ではなく、明るい笑顔だったので驚きました。
その笑顔を少しでいいから家に持ち帰ってくれと思いました」
――2巻では、反抗期真っ盛りだった長男さんが少し落ち着いてきたところが描かれていますが、今後のご兄弟について楽しみなことはどんなことでしょうか。
月野「今はお互い高校の自分の仲間と遊ぶことが多いので兄弟で遊ぶことがありませんが、大人になって、二人で共通の趣味を思い出し(うちの場合は野球です)遊びに行ってくれたらなぁと思います」
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今、イヤイヤ期まっさかりな男児を育てているママにとっては、反抗期なんてまだまだ未知数ですよね。
想像するだけで、「こんなに可愛くてママ命な子が、乱暴な口を聞くようになるなんて!?」とドキドキしてしまうかも(笑)。
でも、反抗期もイヤイヤ期と同じ成長過程のひとつ。
本書を読んで心の準備をしつつ、反抗期の中でもどこかほほえましい兄弟の日常にほっこりしてみてください。
成長した男子との生活も楽しそう!と、さらにこれからの育児が楽しみになるはずです。