サブカルチャーの祭典・コミックマーケットの準備会が、人気漫画『黒子のバスケ』に関連する同人サークルの参加見合わせを決定した。この異例の緊急告知は『黒子のバスケ』に関連した脅迫に対してのことである。このように、ときおり漫画の世界には2次元と3次元の境界を踏み越えてしまうケースがある。今回はそんな事例を、良い面から悪い面までいろいろ調べてみた。
“非常に残念かつ遺憾ではありますが、2012年12月29日(土)~31日(月)に開催されるコミックマーケット83においては、後記の『黒子のバスケ』サークルに参加を見合わせていただき、また、『黒子のバスケ』以外のサークルにおいても『黒子のバスケ』の同人誌・グッズ等の頒布については、ご遠慮いただくことになりました。”
(ソース:https://www.comiket.co.jp/info-a/C83/C83Notice1.html)
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――年末に開催されるサブカルチャーの祭典、コミックマーケット(コミケ)。その準備会が先日、異例ともいえる緊急の告知を出した。週刊少年ジャンプで連載されている『黒子のバスケ』、それに関連する同人サークルの参加を不可としたのだ。
『黒子のバスケ』といえば2012年、『ONE PIECE』に次いで日本で2番めに単行本が売れた(オリコン調べ)ジャンプの屋台骨を支える超人気漫画。だが秋ごろから作者・藤巻忠俊氏へ恨みをもつと思われる何者かからの嫌がらせがはじまり、脅迫状により公式/非公式のイベントが次々と中止に。致死量レベルの薬物が作者に届くなど、犯人が逮捕されないまま行為はエスカレートしていった。コミケ準備会にも脅迫状が届き、やむなく冒頭の緊急告知に至ったという。
これはひどく極端な例だが、ときおり漫画の世界には2次元と3次元の境界を踏み越えてしまうケースがある。今回はそんな事例を、良い面から悪い面までいろいろ調べてみた。