「栂池自然園」は標高1,900~2,000mに位置します。数百万年もの歳月をかけてできた4つの湿原、数百種類に及ぶと言われる花々や高山植物、さらには、白馬大雪渓や北アルプスの絶景を堪能するため、多くのトレッカーが訪れる人気のトレッキングコースとなっています。
バリアフリーのミズバショウ湿原をはじめ4つの湿原を巡るトレッキングコース
「つがいけロープウェイ」に乗車25分ほどで、標高1,829mの自然園駅へ。そこから400mの舗装道を登ると「栂池自然園」の入口、ビジターセンターに到着です。
ちなみに、つがいけロープウェイは「栂池ゴンドラリフト イブ」と「栂池ロープウェイ」を乗り継ぐのですが、ゴンドラとロープウェイの違いって、ご存じですか?
乗車人数や搬器の形状など、様々な違いはありますが、明確な違いはというと、ロープウェイは搬器を支えるロープと引っ張るロープが別々。
逆に、ゴンドラは単線。つまり、ロープが1本ならゴンドラ、複数ならロープウェイと見分けることができるんですね。
栂池自然園に入ってすぐの見どころが4か所ある湿原のうちのひとつ「ミズバショウ湿原」。様々な高山植物や雄大な山並み、イワナの住む川など、手軽に白馬の大自然を感じられると評判です。
この湿原をぐるりと回るコースは約1km、1時間くらいの行程。起伏のないバリアフリー木道だから、小さな子や年配の方はもちろん、車イスでも安心して鑑賞できます。
もちろん、ゴンドラ&ロープウェイへは車イスで乗車できますし、栂池自然園入口までのアクセス路は少々坂道ではありますが、完全舗装なのでご安心を。
ビジターセンターを抜けると、一気に広大な湿原が広がり、眼前にはまだ雪の残る白馬の山並みを一望することができます。
園内は「ミズバショウ湿原」のほか、キヌガサソウの群生や夏でも雪が残る風穴が見られる「わたすげ湿原」、夏はニッコウキスゲ、秋はナナカマドの紅葉が堪能できる「浮島湿原」、そして、白馬大雪渓を間近に一望できる「展望湿原」があります。
それぞれ湿原を1周するトレッキングコースが用意されていますが、やっぱり最奥の展望湿原まで歩いて、栂池自然園の魅力を余すことなく堪能したいところ。
展望湿原コースは約5.5km、往復時間は3時間半くらい。ゆっくり時間をかけて、園内一周を満喫しましょう。