2・家がご近所のママと出会う

ムスコが生後3~4ヵ月の頃から保活をスタートさせたワタシは、色んな保育園に見学申し込みをしました。
その中のひとつの保育園に予約の日むかうと、待合室には同じ乳幼児を抱えるママさんが1人。

ペコッとお辞儀をするも、ぎこちない距離感…。
もっと大勢で一緒に回るのかと思ったら今日はこのママさんと2人(プラス子ども2人)で案内を聞くのか。
うおおお、何か話した方がいいのか!?いやいや保育園のこと聞きにきたんだから雑談してちゃダメだろ!

ひとまず園長先生に連れられて、園舎の見学を進めます。
「給食は全部、園の中で栄養士さんが決めたメニューを作ってますよ。アレルギー対応もしてます!」
と色々説明してくれる内容に対しても「へ~、すごーい」「ふーん…なるほど…」とそれぞれ相槌を打ち、
なるべくママ同志の会話を避けて保育園見学に一生懸命ですアピールをし続けました。

結果、これといって会話もせずに終了し、帰宅することになったのですが、
外に出てみると、なんと、先に出たママさんがワタシの家の方向と全く同じ道を歩いていたんです。

このペースで歩くと確実にワタシが追い越してしまうが、挨拶も無しに素通りは感じ悪いし…ええい!

清水の舞台から飛び降りる気持ちで後ろから近づき、ワタシから声をかけました。
「さっきは保育園でど~も~!家こっちなんですか?途中まで一緒に帰りません?」
いきなりホストのキャッチみたいに来たもんだからママさんめっちゃビビッてました(笑)

でもそこは『保活中のママ』ということで、すぐに
「さっきの保育園すごく良かったですよね~!」
「ですね~!他はどの保育園見ましたか~?」
「やっぱ0歳で預けるのは可哀想だけどコレ逃すと3歳まで難しいですよね~」
…など、保活あるあるネタでお互い大盛り上がり!

気づくと家の近くまできたので「あ、ウチここなんで…」とワタシが別れようとしたその時、
「え!ウチはあそこですよ!」とママさんが指を指したのは30m先にあるアパート。

ワタシ「家めっちゃっ近いー!ゲラゲラ!嘘でしょ~~!」
ママさん「アハハ!えぇ~っもう折角だからLINE交換しません!?」

これが初めて相手側からLINE聞かれた奇跡の瞬間でした…。


結果的に2人とも一緒に見学した保育園は落ちたのですが、
それをキッカケにLINEで保活近況を報告し合ったり、子どもの写真をアイコンにして「いいね!」を押しあったりして、ゆったりしたお付き合いをしてます。

彼女とは1回もランチやお宅訪問をしてませんが、なにせ家が『超ご近所』なので、2~3ヵ月に1回くらいは道でバッタリ会ったりして「わ~大きくなったね~!」なんて互いにビックリしてます。

これをキッカケに『ママ友』は必ずしも一緒に遊んだりしなきゃいけないもんじゃなくて、
近況報告するだけの関係でも育児仲間として心強い存在だな~と、またワタシに新しい指針が生まれました。

バックナンバー