5.盛りつけ方や形を変えてみる

「おやつ大好きで食事にあまり興味のない娘ですが、ごはんを小さな容器で型抜きして、おかずといっしょにお子さまランチ風に盛りつけてあげると、それだけでパクパク食べてくれます。

カレーを作るときも、ニンジンやジャガイモをクッキーの型で抜いてハートや花の形にしています」

ごはんや野菜を型抜きして出すのは、子どもの食欲を刺激する方法としては定番ですが、簡単ですし、それだけで食いつきが違うので、試す価値はあります。

野菜などの型抜きにも使える抜き型は100円ショップでも売っているので、何種類か常備しておくといいでしょう。

6.弁当箱に詰める

「うちの子は食べられる食材や料理が限られているので、献立がマンネリ化しがち。

飽きてきたなと感じたら、普段の食事もお弁当箱に詰めて出すようにしています。新幹線の形のお弁当箱にオムライスを詰めると喜びますよ!」

いつもと同じ食事も、お弁当箱に詰めるだけでおいしそうに見えるものです。食器の一種と考えて、子ども用のユニークな形のお弁当箱を何種類か揃えておくのもいいかもしれません。

7.絵本や図鑑で興味を持たせる

「うちの子は豆類が好物なのに、 サヤエンドウやスナップエンドウは、豆に見えないので最初は食べませんでした。でも、絵本で見てマメ科だとわかってから、好んで食べるようになりました」

「知る」ことも、好き嫌い克服の第一歩のようです。苦手な食べ物でも絵本や図鑑で興味を持てば、「どんな味かな?」「食べてみたい」という気持ちが生まれるかもしれません。

嫌いな食べ物のキャラクターが登場する絵本で、その食べ物に親しみを感じさせる作戦もアリですね。

8.大人がおいしそうに食べて見せる

「何でも大人の真似をしたがるうちの子。食事でも、親が食べるのを見て真似したがり、まだ3歳なのに、いつの間にか、サンマには大根おろし、 生野菜にはドレッシング、 イカのお造りにスダチと醤油をつけて食べるようになりました」

なんという渋い好みの3歳児!「大根おろしやスダチは大人の味」「子どもはハンバーグやカレーが好き」というイメージは決めつけなのかも…と気づかされます。

「大人がおいしそうに食べる」というのは、見落としがちですが、家族の食卓の基本ですよね。

よく考えると、大人だってけっこう好き嫌いをしていますし、忙しいときなど、よく味わわずに詰め込んでいることもありますよね…。「子どもが○○を食べない」と嘆く前に、まずママやパパが何でもおいしく味わっているかどうか、見直したいものです。