子どもたちの育つ未来はどんなものでしょう。
IT化が進んで、ロボットが活躍している? 一般人でも宇宙に行き来できるようになる? すでにその流れが来ていることとしては、グローバル化が進む、ということでしょうか。
子どもたちに英会話を習わせたり、小さいうちから英語に触れる機会を持たせる親も多いことと思います。
では、そんなグローバル化社会に生きることになる子どもたちが、小さいうちから身につけておきたいことはあるでしょうか?
2人の息子を世界的な一流大学へと進学させた母、小成富貴子さんの著書『イェール+東大、国立医学部に2人息子を合格させた母が考える 究極の育て方』より、0歳からでも始められる子育て法を紹介します。
コミュニケーションの4つの基本を教え込む
「我が子をグローバルに活躍できる子供に育てる、そのためにはまずコミュニケーションの基本を教えること」と小成さんは言います。
それは、赤ちゃんのころからできる簡単なことばかり。そして、この基本さえおさえておけばどこに出しても恥ずかしくない子どもになります。
1. 目を見てしっかりあいさつ
日本人は、外国人に比べてアイコンタクトが苦手な人が多いそうです。
子どもが国際人になるためには、ここが重要だと小成さんは考えました。そして、0歳からでも教えることができます。
とにかく赤ちゃんの目を見て話しかけたり、笑いかけたりして、「目と目を合わせようね」と言葉にもすること。「目を見てくれてうれしい」と伝えることで、「アイコンタクト=いいこと」と子どもにも伝わります。
そしてあいさつ。「おはよう」「こんにちは」とオウムに教えるようにあいさつをしましょう。2歳前後には話し始める子どもが多いので、そのときが教えどきだそう。
目を見てニッコリあいさつができるという当たり前のことがしっかりできる子どもは意外と少ないので、これが自然にできるよう大人が導いてあげることが重要です。
2. 自己紹介を覚える
言葉をしゃべるようになったら、おはよう、こんにちは、といったあいさつはもちろん、自己紹介もできるようになると理想的です。
「名前+です」と文章の形にし、年齢も応えられるとしっかりした自己紹介になります。大人からの評価も高まり、「しっかりしてるね」「えらいね」と褒められることで潜在的な成功体験にもつながるということです。
3歳くらいになり、好きなものがはっきりしてきたら、「好きなものは◯◯です」と加えましょう。
我が家の息子であれば「好きなものは電車です」となります。もっと大きくなったら、細かい情報も付け加えれば「新幹線の名前は◯種類覚えてます」とか「山手線の駅名ぜんぶ言えます」などと進化するでしょうか。
こういった自己紹介が大人に対してもできるようになれば、会話のきっかけになります。人と話すことに抵抗を感じない、「自分の意見を物怖じせず相手に伝える」ことができるコミュニケーション力こそが、国際人に必要なことだと言えそうです。
確かに、大人でも自己紹介の際にとっかかりとなる趣味や自己アピールを添えている人のほうが、話してみたい、と思わせてくれますよね。