9.ぬいぐるみに食べさせるフリをする

「離乳食を卒業した頃によく使っていた手ですが、お気に入りのウサギのぬいぐるみを横に座らせて、『うさちゃん、おいしいお野菜ですよー。いい食べっぷりですねー』と食べさせるフリをすると、負けじと思うのか何でも懸命に食べてくれました」

1、2歳の小さな子には、「大人が食べて見せる」より、こちらの方がうまくいきそう。同じ年頃で、好き嫌いの少ないお友達を招いていっしょに食べてもらうのも、同様の効果がありそうです。

10.自分で料理させる

「キャベツを絶対食べない子ですが、お好み焼きを作ったときに生地を混ぜる係をやらせたら、キャベツが入ってるとわかっているにも関わらず『自分で作ったお好み焼き、おいしー!!』と何枚も平らげていました」

「本人に作らせたら食べた!」という声は、他にも多数寄せられました。親子クッキングは、親子のコミュニケーション手段としてもおすすめですが、好き嫌い克服にも大きな効果があるようですね。

11.お肉嫌いには「ひき肉」料理を

「長女と次女がお肉嫌いで、ステーキや唐揚げは食べたがりません。ただ、ひき肉はお肉だと気づいていないようで、ひき肉を使ってハンバーグ、餃子、シュウマイなどを作るとよく食べてくれます」

お肉が苦手な子、意外と多いですよね。幼児の場合、お肉の味が苦手というより、肉の繊維が「うまく噛みきれない」「噛んでも噛んでも口に残ってしまう」というケースが多い印象があります。

お肉嫌いな子どものために、ひき肉メニューを増やしているという声は、他のママからも寄せられました。噛む力が発達するまで、多彩なひき肉メニューでお肉の味に慣れてもらえばいいのではないでしょうか。

12.朝は食べやすいメニューに

「うちの子は噛むことが面倒なようで、特に朝は食欲がなく、白米や食パンを食べたがりません。とにかく食事をとってほしいので、朝食はお茶漬けか、具だくさんのにゅうめん、フレンチトーストにしています」

朝食欲がない子どものためにママが考えたメニュー、たしかに食べやすそうでおいしそうです。同じ悩みを持つママは、真似してみてはいかがでしょうか?

前述のお肉嫌いもそうですが、幼児期には「噛むのが苦手」という子が多いようです。特に朝は、目が覚めたばかりで、まだ噛む元気が出ないのもあるかもしれません。

噛む練習も必要ですが、朝は一日を元気に過ごすためのエネルギーと栄養をちゃんととることが優先ですよね。

今回は、子どもの好き嫌いや食べない悩みが、ママの工夫で解決したという体験談を12通りご紹介しました。

もちろん、食べない理由は子どもによって違うので、どの子にも使える方法ばかりではありませんが、なかには参考になるものもあるはず。

「これ、うちの子にはいけるかも」「この方法はまだ試してないわ」というアイデアがあれば、ぜひ試してみてくださいね。

京都在住ライター。私大文学部を卒業し、会社勤めを経てフリーライターに。東京都内で活動した後に、京都市左京区に引っ越し出産。その後は京都で子育てをしながらライター業を続ける。インタビュー・取材記事をはじめ、カルチャー、ヘルスケア、生活などのジャンルで幅広く執筆。