何がすごいかというと、とにかくすごい。

比嘉の部長は殺し屋と呼ばれ、副部長の必殺技は「バイキングホーン」
  
久しぶりにチームに戻ってきた、手塚部長。オーラがある。
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沖縄・比嘉は部員全員が沖縄武術の心得があり、テニスに格闘技を入れてくる。
部長は殺し屋と呼ばれ、副部長の必殺技は「バイキングホーン」だ。
主人公、越前リョーマがいる青学は、怪我の治療を終えた手塚部長が九州から帰ってきたばかり。ダブルス2の試合では「テニスは格闘技じゃない」と歌い踊りながらスポーツマンシップを教えてくれる。ボールが消える。シングルス2ではひとりでダブルスをする。シングルス1では帰ってきた手塚部長が”百錬自得の極み”を見せる。

すごいのだ!!!!!!

 

技で魅せる部長対決!
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それほどまでに衝撃なので、生で観ると、どんだけ面白いのだろうかという好奇心だけで劇場に足を運ぶと、そこには予想とは別の衝撃がある。まず「何これ…」と思う。そして「何これ」と思う。それから「何なのこれ」と思う。最後まで観終わって喫茶店に移動し、なんだかよくわからない余韻に浸っているうちにもう一度観たいと思う。観ないとかありえないと思う。もう一度観ないと死ぬと思う。この中毒性がテニミュの特徴。

そこまでなる理由はたくさんあるが、特に公式も銘打っている「青春体感ミュージカル」の「青春体感」が原因。舞台の上で繰り広げられる青春、というのもあるが、キャストの皆が本当の青春を過ごしているという事実がでかい。舞台の上だけでなく、稽古場やプライベートでもその青春は続いている。ときに50を超えるロングラン公演なので、1年以上テニミュが生活の一部になるのだ。またアイドルやバンドとかと違い、「キャラクターになる」という試練がある。オーディションもキャラクター重視で選ぶので、実力があるから人気の役になるとは限らない。その試練はテニミュチームの仲間にしかわからない。

さらに終わりがある。代替わりをする。卒業制度があるのだ。