「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 前編」が、7月11日に開幕した。

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2014年にスタートし、これまで地区予選、都・関東・全国大会と9回の本公演を行ってきた“テニミュ3rdシーズン。全国大会決勝の「前編」となる本作では、主人公・越前リョーマ(阿久津仁愛(にちか))ら青学(せいがく)メンバーが、関東大会の決勝戦でともに死闘を繰り広げた立海と再び相見える。

劇中では、“風林火陰山雷”を繰り出す立海・真田弦一郎(田鶴翔吾)に翻弄される部長・手塚国光(青木 瞭)、立海・柳 蓮二(井澤巧麻)&“悪魔(デビル)化”した切原赤也(前田隆太朗)を前に劣勢となる乾 貞治(竹ノ内大輔)&海堂 薫 (中島拓人)、“コート上の詐欺(ペテン)師”こと立海・仁王雅治(後藤 大)に瞳を閉じて対峙した不二周助(皆木一舞)、パワーアップした丸井ブン太(大薮 丘)&ジャッカル桑原(川﨑優作)の立海“プラチナ”ペアと大石秀一郎(江副貴紀)&菊丸英二(田口 司)の“黄金(ゴールデン) ペア-”による試合が展開された。

7曲の新ナンバーを含めたバラエティ豊かな楽曲が作品を彩る中、特筆すべきは決勝戦を前に記憶を失くしてしまったリョーマの存在だろう。圧倒的なプレーでチームに貢献してきた彼を目覚めさせようと、先輩の桃城 武(大久保樹)・乾・海堂は次々と必殺技をぶつける。阿久津はこのシーンをゲネプロ後の囲み取材で見どころに挙げ、「テニスに対して新鮮な気持ちで向き合う演技を、毎公演で進化させることができたら」と意気込んだ。

青木は「作品を通じた“テニミュケーション”でファンの交流を加速させることが喜び」とキャスト一同の思いを代弁。「62公演の長丁場を毎回全員でベストを尽くし、熱い戦いを皆さんにお届けできれば」と立石が誓えば、田鶴も「原作があるので結末も知られていますが、僕たちはそれを上回る熱量でこの夏を駆け抜けます」と続く。両校の激闘を見守る四天宝寺は今回、日替わりの笑いを届ける。部長・白石蔵ノ介役を演じる増子敦貴は「試合の臨場感や白熱した様子をお伝えできれば」と笑顔を見せた。

公演は7月21日(日)まで、東京・TOKYO DOME CITY HALLにて。さらに大阪・愛知・福岡・宮城と巡演したのち、9月に再び東京へ凱旋する。

取材・文:岡山朋代

(c)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト
(c)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会