大相撲の力士って、カッコよくてかわいい! 取り組みを見ていると、一歩前に踏み出す勇気がわいてきたり、誰かを応援する喜びを得られたり…。相撲を見ることで、人生にプラスの影響が及んでいるのを感じています。
さて、大相撲名古屋場所が7月7日、スタートしました。令和時代になって初の七月場所です。
今回は名古屋場所でとくにチェックしたい、私が独断と偏見で選ぶイケメン、かつ勢いのある関取(地位が「十両」以上の力士)をご紹介します。21日まで続く戦いをお見逃しなく!
祝・三役昇進! 辛酸を嘗めてきた実力派、竜電関
<力士会>
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) 2019年6月28日
名古屋場所の初日は七夕
関取衆の願い事
竜電
「体を大切に」#sumo #相撲 #七夕2019 #七夕 pic.twitter.com/iuVbTgd5Dn
平成30年1月に新入幕を果たした竜電関(28歳)が、今場所は「小結」という地位に。中学卒業後、高田川部屋に入門し、長い手足を活かした懐の深い相撲で、入門から6年で十両まで上がりましたが、股関節のケガ等で番付を序の口(一番下の地位)まで下げた時期がありました。
心が折れてしまうような大ケガだったにも関わらず、7日間の取り組みを全休すると番付外に落ちてしまうことから、7日のうち1日だけ出場する。そんな覚悟を持って、治療とリハビリに務めてきた時期も。
それから約4年間、稽古をコツコツと続けて再び関取の地位へと戻ってきたのです。
土俵上ではキリリとした闘志あふれる目ですが、土俵を降りるとやわらかく、とても優しく、ファンサービスも丁寧です(以前、後援会に入っていたこともあり、その様子を間近で見ました)。地獄を見た人特有の器の大きさを感じます。
5月の夏場所では10勝5敗と高成績を残しました。竜電関の相撲は諦めない辛抱強さが魅力のひとつだと感じます。
それゆえに対戦相手と組んでいる時間が長くなることも少なくありません。“組む相撲”で勝つ瞬間は、多様な技で魅せてくれるのがたまりません。
プライベートでは6月、5歳年上の看護師、麻惟さんと挙式。15年からの約4年に及ぶ交際を経てのゴールインしたそう。「まいちゃ」「おでんくん」と呼び合っているという、かわいらしいエピソードでも知られています。
“角界一美しい四股”で知られる、三役昇進でますます人気の阿炎関
<朝稽古@錣山部屋>
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) 2019年7月1日
阿炎が寺尾翔へ声をかけます。#sumo #相撲 pic.twitter.com/pK4dPOyxnj
今場所、竜電関と同じく、小結へと昇進した錣山部屋所属の阿炎関(25歳)。四股の美しさといえば、永谷園CMでもおなじみの大人気力士、遠藤関が知られていましたが、近年は阿炎関の四股にも熱視線が注がれています。
会場では「おおー!」と毎回大歓声が上がり、「角界一美しい四股」と囁かれるほどに。
平成30年夏場所で、横綱に勝利した(「金星」といいます)ときのインタビューで、阿炎関は両親に報告したい旨を語っていました。家族が大好きだという、温かいエピソードでも有名です。
さらに錣山親方が阿炎関を家族、息子のように大事にしていて、ふたりが並んでインタビューなどを受ける姿にもほっこりさせられます。
阿炎関といえば、素早く動きながら前へ前へと出ていく、激しい突っ張りが武器です。
力士は皆、得意な“型”があって、大きくは突き押し相撲と四つ相撲(組む相撲)に分かれます。両刀使いの器用な力士もいますが、たいていはどちらかを極めています。阿炎関は最近、組む相撲も稽古しているそうで、「シン阿炎関」が見られるかもしれません。