©2024「恋を知らない僕たちはー」製作委員会 ©水野美波/集英社

“まだ恋を知らない”高校生たちが、恋を知っていく姿を描く映画『恋を知らない僕たちは』が、8月23日(金)より公開される。

本作で、映画単独初主演を務める大西流星(なにわ男子)が演じるのは、恋より友情を優先し、好きな人に好きと言えずにいる英二。そんな英二を中心に、直彦(窪塚愛流)、小春(齊藤なぎさ)、泉(莉子)、太一(猪狩蒼弥/HiHi Jets)、瑞穂(志田彩良)の恋模様が複雑に絡み合っていく。

恋愛映画ならではの胸キュンシーンも満載ながら、“まだ恋を知らない”からこそ、上手く恋心をコントロールできずに悩んだり、失敗したりする高校生たちの姿はリアル。その絶妙な塩梅を演じきった大西に、撮影の裏話や、本作を通して感じたことなどを聞いた。

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恋愛映画の主役をやるなんて!

©2024「恋を知らない僕たちはー」製作委員会 ©水野美波/集英社

――出演が決まった時の印象を教えてください。

自分が恋愛映画の主役をやるなんて!と。こんなに早くできるとは思っていなかったです。オファーをいただいてから原作を読んだのですが、すぐにファンになって。中高生を演じるシーンがあるので、「また青春を味わえる」といううれしさと、キラキラした世界に入れるワクワクがありました。

――なにわ男子のメンバーの反応はどうでしたか。

今回、主題歌(『コイスルヒカリ』)をやるということも同時にみんなの耳に届いたので、喜んでくれました。あとは、やはり恋愛映画なので、どういうキュンキュンシーンがあるのかをみんな気にしながら、ワクワクしてくれていました。

――英二は傍から見ていると、少しイライラしてしまうような一面もありますが、大西さんはどう感じていましたか。

僕も原作を読んだとき、「なんでここで告白しいひんねん」とか、英二に対するモヤモヤはありました(笑)。

でも物語が進んでいくと、英二の、まだ恋を知らないからこそ、友情を優先してしまう気持ちであったり、そうしてしまう自分にモヤっとしていることであったりがわかってきて。リアルにこんなふうに悩んでいる人たちも多いのかな?と思ったら、応援したい気持ちが強くなりました。

それに、そんな英二が、周りの人たちの影響を受けながら変わっていく姿はすごく素敵だなと。

確かに「英二、もっとちゃんとしてよ!」という感情になる方は多いとは思いますけど、最後まで見守っていただけたら、いつの間にか応援したくなるようなキャラクターになっていると思います。それは、英二に限らず、どのキャラクターにも言えることですけど。

©2024「恋を知らない僕たちはー」製作委員会 ©水野美波/集英社

――英二に共感できる瞬間はありましたか。

キャパオーバーになってパンクして、ポカーンとした表情をするシーンがあったんですけど、本当にパンクしたら、自分もああなるのかなって思いました(笑)。戦意喪失というか。あの表情は自分の素が出ていたような気がします。

――英二のように、もし親友と同じ人を好きになってしまったらどうしますか。

実際にあったらカオスだとは思いますけど、やっぱり諦めきれないんじゃないかな。それで壊れる友情ならとも思うし、自分の気持ちはきちんと伝えるかもしれないです。

――「6人のうちの誰かには共感できるのでは?」というコメントも出されていましたが、大西さん自身はどのキャラクターに一番共感しましたか。

瑞穂(志田彩良)ですかね。自分の気持ちは伝えるけど、相手の恋は邪魔しない。恋愛においても、友情においても、真っ直ぐに気持ちを伝えられる人は素敵だなと思うし、僕もそういう人でありたいなって思います。だから、共感というよりは、尊敬に近い想いかもしれないです。

――逆にこの人のこの対応はないな、とかは?

そう言われると小春(齊藤なぎさ)ですかね。英二からするといいスパイスになって、いろんな感情を教えてくれる、素敵な存在ですけど、周りをかき乱すキャラクターではあるので。現実の世界に居たら少し厄介かなと(笑)。

けど、そんな小春にも周りには見せない葛藤もあって、それが映画の中では描かれているからこそ、嫌いにはなれない存在でもありますね。