6: 預かり保育や延長保育があるかどうか

「我が家は共働きですが、長男の時は預かり保育のある幼稚園に入れました。というのも、私が自営業で勤務時間にばらつきがある、かつ夫婦両方の両親がわりと近くに住んでいるせいで保育園に落ちてしまって……。

でも、預かり保育があれば幼稚園でも全然大丈夫でした。

なんとか幼児の年齢になっていれば保育園に落ちたからといって、復職を諦めるのは早いと思います。今はパートだけれど、そのうちフルタイムに戻すというママも、その幼稚園には結構いました」(ピアノ講師/36歳)

保育園に落ちてしまうと、一年間復職を諦めなければいけないと覚悟している働くママは多いはず。

しかし、「いざとなったら幼稚園」という選択肢を持っておくとベター。保育園をピックアップするのと同時に、預かり保育のある幼稚園も視野に入れておくと良いですね。

また、残業が多いママからは「延長保育が何時までやっているか」を一番にチェックした、という意見も。

7: 行事の多さ

「先生たちも雰囲気が良く、息子もとっても気に入っている幼稚園なのですが、一点だけ失敗したな〜と感じるところがあります。

それは親参加型の行事が多すぎること。運動会や音楽祭だけでなく、本読み会などに毎回担当の親が出向いて皆の前で読み合わせをしたり、子ども誕生会で出産の時のエピソードを発表しなければいけなかったり……。

預かり保育もあるし、夫がわりと仕事終わりが早く、私は午後から仕事ということが多いので分担してなんとかやっていますが、結構負担が大きいです」(自治体オーケストラ職員/26歳)

これは幼稚園ママ側から多く挙がった意見です。

幼稚園は平日の行事も多く、親が参加、準備しなければいけないことが多いそう。

行事ごとが、パパママ双方が負担なく対応できる程度の数かどうかも選ぶポイントになりそうです。

8: 宗教色の強さ

「息子が仏教系の保育園に行っています。息子は特段気にしていないようですが、ママ友が『座禅が厳しすぎて、子どもが保育園に行きたがらない』と嘆いていました。

宗教行事や方針が、子どもや家庭に合わない、厳しすぎるということもあるよなとハッとしました。

日本人って特定の宗教を信仰していない人も多いから、園で初めて触れる習慣みたいなものも多くなりますもんね」(自営業/35歳)

特定の信仰がある場合は、その信仰をもとに園を選ぶ家庭もあるかもしれませんが、日本人はあまりそこをこだわらずに園を選びがち。

しかし、保育園や幼稚園は宗教団体が運営していることも多々あります。

それなりに宗教色が強い方針の園もあるので、子どもに合うかどうかを入園前にチェックしておくのもポイントです。

保育園や幼稚園を選ぶ時、親はついつい、あれやこれやと条件を頭の中に思い浮かべがちです。まずは今回紹介したポイントを含めて、条件に優先順位をつけてみましょう。

しかし、やはり一番の基準は「親が無理なく、そして子どもが楽しく過ごせるかどうか」ではないでしょうか。親自身の性格や状況と子どもの特性を加味して、「ここだ!」と思える園を見つけてみてくださいね。

ライター&エディター。マーケティング、広告関係の職種を経て、出産をきっかけにライターに。現在は女性向けや子育て関連等のwebメディアでライター、エディターとして活動し、2歳児のマイペースな息子にのんびり育児を実践中。猫と焼肉とビールをこよなく愛するテンプレート小市民。