毒親育ちは理由探しをやめれば幸せになれる!
最後に結川さんから、「忘れたいほどの経験をしましたが、それも誰かを勇気づける力になれば幸いです」と毒親育ちの人に向けてアドバイスをいただきました。
「今は、お付き合いしている人がいます。モラハラはなく、毒親への理解がある人です。実は私がうつ病と診断されたとき、それを母親に伝えて『これからは電話ではなくLINEで連絡してほしい』とお願いしたら、翌日両親が家に押しかけてきました。
私を実家に無理やり連れて帰るために父親に車を運転させ、12時間かけて家まできたのです。拉致されそうになったのですが、そのときちょうど家に彼氏がいて、撃退してくれました。おかげで彼氏に母親がいかにおかしいか伝える手間が省けて、ちょうどよかったです。
それから母親からの連絡は全てブロックし、今は母親の影響がない世界で初めて幸せに過ごせています。昔から母親は、『金を稼ぎ始めたら恩返ししろ』と言われていたので、これ以上縛られないよう社会人になるタイミングで籍を抜くつもりです。
私と同じように毒親育ちで辛い思いをしている人に言いたいことがあります。
まずは『全てが自分のせいじゃない』と思えるようになるまで、休んでほしいです。世の中にはどう考えても親のせいなのに、それを認められずに他に理由を探して自分を責めてしまう人が多すぎると思います。
そんな人は優しい性格が故に、自分を責めることや自分を軽んじることに慣れてしまっているのです。何よりも先に、自分の気持ちや身体を愛してほしい。
心が満たされて健康になれば、正しく他人を愛することができるようになります。絶対に子ども側は悪くありません。幸せになろうとしてください」。
世の中には、モラハラをする男性ばかりではありません。
しかし、そうとわかっていても「私のせい?」と悩んでしまう女性もいるはず。付き合う男性から毎回モラハラを受ける原因は、親にあることも。親の育て方が原因で、恋人への愛情表現がおかしくなってしまい、それが相手の元々持っていたモラハラ気質にたまたま火をつけてしまった、というケースもあるのです。
恋人がモラハラ男に豹変したら、過度に自分を責めたりせず、まずは結川さんのように自分で自分をきちんと愛せているか振り返ることから始めてみてください。