命がけで新酒を届ける!「下り酒」を現代に再現

みなさんは「下り酒」をご存知ですか?

江戸時代、関西の酒蔵が新酒を関東で販売する際、船で江戸に納品されていました。

その道程は、半ば命がけという厳しいものだったそう。

この商流は「下り酒」と呼ばれ、“祭り化”していた歴史的なイベントで、当時は死人も出る船のレースだったと言われているのです。

一般財団法人神戸観光局は、灘の日本酒を樽廻船で東京に運ぶ「樽廻船と下り酒」のストーリー再現を実施

そんな「下り酒」を、現代に再現しようという取り組みがスタート。

そのセレモニーイベントが行われるとのことで、東京・WATERS竹芝へ行ってきました!

神戸から江戸に、日本酒が届く!

今回は、樽廻船の現代版を実証再現するために、神戸~江戸(竹芝)間をヨットで実際に航行。

神戸港を11月23日に出港した船は、神戸・西宮から東京の人たちへのメッセージを書いた菰樽を船に乗せ、灘の酒とともに東京へ5日間の航海を経て「竹芝船着場」に入港しました。

セレモニーのイベントでは、早稲田大学の和太鼓サークル「魁響」による和太鼓の演奏も行われました。

おっ!船がキタ!

演奏の途中で船が入港し、元気な太鼓の音に迎えられながら竹芝船着場に入港してきました。

無事に着港!

5日間の航海を経て「樽廻船」が到着!

到着した船から樽の荷下ろしが行われ、たくさんのメッセージが添えられた樽が、広場で披露されました。

樽はロープで固定されていました

ここからは近隣のメズム東京へ移動。文部科学大臣の末松氏を始め、今西神戸市議副市長などの挨拶が行われました。

末松文部科学大臣の挨拶
よいしょ~~!!

鏡開きのあとは、嘉納灘五郷酒造組合理事長が乾杯の音頭を取り、振る舞われた樽酒を味わいます。

嘉納灘五郷酒造組合理事長が乾杯の音頭をとる
樽酒がマスに入れて配られた

樽酒の香りが会場に漂い、一気に和やかムードに。やっぱり日本酒には不思議な魅力がありますね。