日本一の酒どころ!神戸市・西宮市の「灘五郷」

子供たちが描いた鶴のラベル

今回日本酒が届けられた、神戸市・西宮市に広がる「灘五郷」は、日本一の酒どころとして知られています(令和元年度 国税庁統計年報 酒税より / 清酒課税数量)。

酒どころといえば新潟など東北が中心だと思っていたので、初めて聞いた時は意外でした。

この日は樽酒の他に、神戸のさまざまな銘柄の特別純米酒「灘の生一本」の試飲が行われました。

ボトルをよく見ると「白鶴」「沢の鶴」「菊正宗」などよく知っている銘柄ばかり。むしろいつもお世話になってます!くらいのお酒たちでした。

左から櫻正宗・菊正宗・白鹿・沢の鶴
左から大関・白鶴・剣菱・浜福鶴
古酒のような色の日本酒は「剣菱」

お酒と一緒に振る舞われたのは、厳選した日本の食材と、世界のカカオをペアリングしクリエイトした神戸「JHOICE」のボンボンショコラ。

「醤油×黒糖×生姜」

「黒にんにく×苺×ショコラ」や「醤油×黒糖×生姜」、「六甲味噌×ベネズエラカカオ」「ぶどう山椒×グレナダカカオ」などの変わったガナッシュが入ったチョコレートがラインナップ。

和の食材とチョコレートという斬新な組み合わせが楽しめます。

チョコレートのペアリングに舌鼓

更に日本酒とチョコレートを組み合わせて味わい、気が付くと試飲のお酒を全部制覇。

普段はチョコレートを食べそうにない男性陣も、日本酒とのペアリングを楽しんでいる様子でした。

伝統的な手締め「新川締め」

イベントも終わりの時間になり、最後は「新川締め」で締めくくります。

イヨーッ!ヨイヨイヨイ、ヨイヨイヨイ!

「新川締め」は、「三本締め」「一本締め」「一丁締め」などと同様の「手締め」の一種です。

上方から樽回船により江戸に運ばれた「下り酒」を捌く「下り酒問屋」に伝わる酒問屋独特の手締めで、会はお開きになりました。

ありがとうございました!

最後まで日本の伝統的な「樽廻船と下り酒」流で締めくくられた今回の「下り酒」再現。

今後もイベントを通して、「樽廻船と下り酒」の情報を発信していく予定だそう。

コロナ禍で先行きが不安な世の中ですが、日本酒好きとしてはこれからどんどん盛り上がってほしいイベントです。

 フリーライター(たまにイラストレーター)として、雑誌やWebで執筆。現在はグルメ・旅の撮影や執筆、取材を中心にお仕事をしています。元飲食店オーナーだったこともあり、調理経験を生かして料理レシピやフードコーディネートも行っています。ブログ:『牡丹餅 あんこのpoco a poco』