甘えさせと甘やかしの境界線は「物が介在するかどうか」

甘えさせることは必要です。子どもがママのぬくもりを求めてきたり、「見て!見て!」と何度も話しかけてきたり、グズったり、ママを困らせたり。つまり、求める対象が人になっているので、これに応じてよいのです。

何か物を与えているわけではありません。

これに対して、甘やかしはそこに物が介在して、それで解決しようとする行為です。

子どもの情緒的な欲求には、満足いくまでしっかり応えてやること。そして、物質的欲求はきちんと制限すること。“甘えさせること”と、“甘やかす”ことの境界線はここにあると感じています。

甘えさせてもらえた子が親離れできる

この世に生まれて何もかも初めての体験。そんなとき親に十分甘えることが出来た子は、基本的な安心感を得ることができます。ママに甘えることを通して「自分は大切にされている」とことを感じ、愛着形成がされていきます。

例えば、公園でいつまでもお友だちの輪に入れないからといって「どうしてあなただけいつもそうなの!いつまでもママに甘えるんじゃないの!」と突き放されてしまうと、ますます不安感で一杯になり、親から離れなくなります。

幼い頃、十分甘えることが出来ずに育ってしまうと、精神的に不安定な状態で過ごすことになります。

そして、家庭以外の幼稚園や保育園で“先生が他の子に関わっていること”に不快感を感じて、他人にも必死で甘えようとする手段として、わざと大人の気を引こうとする問題行動を起こすこともあります。

まとめ

子どもは親の愛情を求めます。その表れが“甘え”なのです。十分甘えられた子が自立することができるのです。

“甘えさせることと”と、“甘やかすこと”の違いをしっかりと理解し、甘やかすことなく、とことん甘えさせる子育てをしていきましょうね。