5: いろんな人に話題を振る

複数人との雑談の際は、特定の同じ人と話しこまないよう注意が必要です。

話しやすい人とだけ話すのではなく、いろんな人に話題を振りましょう。

また、話すのが好きで、放っておくとずっと一人でペラペラ話しているような人がいたら、折を見て他の人に話しかけるか、話題を変えるなどの気遣いまでできるとより良いですね。

会話例

「なるほど、そうなんですね。ところで、○○さんはどう思います?」

「それ楽しそうだね! そういえば、○○くんも、この間楽しそうなところ行ってたよね。詳しく教えてよ?」

雑談で大事なのは、気軽さとリズムです。同じ人とだけ話す、同じ人だけが話すと、どんどん空気が重くなり、リズムも悪くなります。

いろんな人から話を引っ張り出すことで、「周りのこともちゃんと見えていて、ステキな人だなあ」「気が利く子だなあ」と思ってもらえるでしょう。

6: 明るく笑顔で会話を終わらせる

雑談の話題は、基本的になんでもアリですが、なるべく明るいものを選びましょう。

愚痴や不満、文句が多いと、「ネガティブな人だな」「キツイ性格なのかな」と思われ、敬遠される可能性があります。

また、そういう話をしているとき、人の表情や声は暗くなります。暗い表情や声は、人の魅力を半減させます。

雑談のはじめ、あるいは途中でネガティブな話題になった場合、なるべく早めに明るい話題に切り替えるのがgood。

それが無理なら、せめて最後は笑顔でポジティブに終われるよう心がけましょう。

会話例

「同じような悩みを持ってる人がいるって分かって、心が軽くなったよ! いろいろあるけどがんばろうね〜」

「今日はたくさん話せて楽しかった〜! ありがとう!」

人は、一番最後に抱いた印象に一番強い影響を受ける、という説があります。(心理学で『終末効果』と言います。)

明るく爽やかな印象を持ってもらえるようにしたいですね。

オンライン化が進み、コロナ禍で他人との接触が劇的に減った今、雑談力が低下している人は少なくないようです。

雑談は、場の空気をあたためてくれます。身近な人たちと気軽に雑談を交わせるようになれば、自分の心も、人間関係も、どんどん豊かになります。

今日お伝えしたことを参考に、ぜひいろんな人との雑談を楽しんでくださいね。

3万人を超える人の悩みを解決するコーチ&カウンセラーとして活躍。 2010年、その経験を活かしてコミュニケーション心理スキルを紹介する、コミュニケーションライターとして独立。一般社団法人日本聴き方協会認定シニアインストラクター・認定シニアカウンセラー。 [ブログ]