4: 長年の同僚が不意に

バリバリと働くキャリアウーマンといえるある女性は、あまり恋愛に興味がないようでした。実際、本人も、仕事が充実していて、恋愛に気が向かないことを自覚していました。

結婚願望もなかったため、仕事に集中する毎日を送り、月日は流れていったそうです。

そんな様子をそばで見ていたのは、同僚の男性。その女性が仕事を頑張っている姿を応援し、時に励まし、時にアドバイスをするというような関係性だったとか。

女性の方もまったく異性として意識をしていないからこそ、その男性に彼女ができたり別れたりする様子も見てきていました。

あるときふと、ふたりで残業が重なり、飲みに行くことに。お互いに仕事の愚痴を言い合い、お互いにちょうど独り身だという話にもなって、「じゃあ付き合ったら面白いかもね」という男性のひと言に、なんとなく「そうだね」と頷いたそうです。

まったく考えもしなかった相手とはいえ、よく知る相手だからこそ、打ち解けるのも早かったパターンだといえます。

5: 相談している友人

今度は、悩みを相談している相手と、いつの間にか気づいたらくっついちゃったという女性です。仕事関係で知り合ったふたりは、友人達と一緒に、ときどき顔を合わせる距離感でした。

その女性は、けっこう恋愛体質といえるところがあり、「彼氏ができた」「別れちゃった」と、その度に友人たちにも付き合っている間の様子や悩みを相談し、アドバイスしてもらっていたような仲だったそうです。

あるとき、他の友人たちの都合が合わず、その女性と男性がふたりでお茶に行くことになり、またシングルになったという報告をしていたのだとか。すると、男性はちょうど彼女と別れたばかりということで、「気も合うし一回付き合ってみる?」という話に。

気心が知れたふたりだからか、その後も恋は順調。それまで外に目を向けていた女性でしたが、実は近くに運命の相手がいたというパターンだといえます。

今回のお話に共通するのは、恋愛を意識しすぎない場所でのご縁ということ。

必死になって恋人を獲得したり、婚活で出会いを探したりするバイタリティも大切ですが、時にはびっくりするほど自然な形で、新しい恋を運んできてくれることもあるかもしれませんね。

大阪生まれ。出版社勤務後、ライター&編集者として独立。エッセイ本『どうしても、結婚したかった。1000人の男性と出会った私の婚活ラプソディー』(発行:東京ニュース通信社/発売:講談社)2024年4月1日発売。音楽、日本・韓国などのドラマやTV・映画といったエンタメから恋愛・婚活・育児など女性向けジャンルを手がける。公式サイト