チョン・イル×クォン・ユリ（少女時代）共演！　人違いから始まる恋と人間模様【韓国時代劇】（2/2）

ワイルドな姿を見せたチョン・イルと時代劇初挑戦となったクォン・ユリ（少女時代）の共演作『ポッサム～愛と運命を盗んだ男～』の魅力を解説！

堂々とした姿でヒロイン・スギョンを演じたユリ

また、ヒロインを務めたクォン・ユリは、現代劇での実績はあったものの時代劇は初挑戦。しかもK-POPアイドルとしてのイメージも強い。だが、始まってみると、「視聴者の皆さんから良い反応をいただけて、少女時代のユリだとは分からなかった。スギョン役にぴったりだったと言ってもらえてうれしかったです」とコメントしたように、思いのほか韓服が似合っていて、王女らしい毅然とした雰囲気も相まってはまり役となった。

初共演ながら息の合っているところを見せた二人。チョン・イルはユリについて「僕が言ったことを自分なりに再解釈して演技する姿を見て、素晴らしいと思いましたし、とても柔軟な俳優だなと感じました。それに、スギョンというキャラクターに本当に合っています」と評価。ユリも「私が時代劇というジャンルを理解できるよう、折に触れていろいろ教えてくれました。繊細な心遣いやスタッフと常に積極的にコミュニケーションを取る姿勢に感動しました。話し合いを重ねながら演じられて、とてもありがたかったです」と感謝する。

思わぬことから出会ったバウとスギョンがさまざまな危険をくぐり抜ける中で、恋を深めていく過程はスリルとロマンいっぱい。細かな時代考証を基にした、ベテラン脚本家が手掛けたストーリーには当時の政治状況が巧みに盛り込まれ、史実とフィクションの絶妙な融合がドラマを盛り上げた。『パスタ〜恋が出来るまで〜』や『甘くない女たち付岩洞〈プアムドン〉の復讐者〜』などで知られるクォン・ソクチャン監督が確かな演出力で、美しい映像と人物の複雑な感情を描出。時代劇としての面白さに加え、人間ドラマとしての面白さを見事に伝えている。