共通の友人を交えて会うようにした

「自分たちふたりだけでいても、打開できないなと感じていました。そこで、共通の友人を交えて遊びにいくようにして、ふたりの間に漂う“空気”を変えたんです。それは効果的だったと思います」(28歳/男性/デザイナー)

ふたりでいるから倦怠期。そこに第三者を入れることで、関係性はグッと変わることが予想されます。良質な化学反応を起こせば、お互いへの気持ちもこれまでとは違うものへ変化するはず。

時間が解決してくれるのを待った

「3年付き合っているので、倦怠期がきてもおかしくはないかなと認識していました。だから時間が経つのを待ちました。無理に話し合いの場を設けても、私たちにとっては逆効果かなと思いまして……。

その間にお互いがお互いを必要とする機会があって、今は良好な関係を取り戻しつつあります」(34歳/女性/団体職員)

つらいこと、悶々とすること、悩みなどを解決してくれる一番心強い味方は「時間」。時間ほど優しいものはありません。時間に頼って、自然と事がうまく運ぶのを待つのもひとつの手。

続いては、倦怠期を経て、別れを選んだカップルの声をご紹介します。

倦怠期を経て、別れを選んだカップルの声

別れて良かった派:人は変わりゆくものだから、仕方がない

「倦怠期に対処しようとせず、結果的に別れてしまった恋人がいます。僕自身、人は変わっていくのが当たり前だと思ってます。永遠にそのふたりでラブラブな状態でいるのは無理だし、ずっとそのペアで過ごすのが必ずしもいいわけでもないかなと。

合わなくなった相手と無理に一緒にいる必要はないと思うんです。だから別れて良かったです。今はそう思いますね」(35歳/男性/出版)

程度の差はあれ、人は変わります。変わらない人のほうが少ないです。変わったお互いと向き合って、関係性を再構築したいか、そこまで思わないか――自分の本心に従うのが、その時の最良な選択でしょう。

別れないほうが良かった派:もう少しお互いに向き合えば良かった

「4年付き合った彼と別れました。最後の方はもう倦怠期の末期でした。ただ、別れてからやっぱり寂しく、もっと話し合えば良かったなと後悔した時期もありました。

お互いに歩み寄ることを一切しなかったんですよね。丁寧に問題に向き合えば良かったです」(30歳/女性/銀行)

後悔しても過去には戻れません。あのときああすれば良かった……とできるだけ思わないで済むよう、決断は慎重にしたいものですね。

倦怠期をどう捉え、どう解決するか、片を付けるかは人それぞれ。自分の素直な気持ちに従って、倦怠期と向き合ってみてください。

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。