2.フリがしっかりしてるので、心の準備が可能
筆者のように、「ホラー映画は普段観ないけど、MCU映画は全部観て来てる」人って、結構いると思うんです。
本作はそんなファン向けに、びっくりシーンも丁寧にわかりやすくやってくれてるな、と言う印象でした。
「あ、なんかこの後、大きい音と一緒にびっくりする怖いシーン来そう」というのが、非常にわかりやすいので、心の準備が出来るんです。
急に静かになって、登場人物の顔のアップが続いて…と、「この後なんか来る」シーンはちゃんと長めに溜めというか、前フリがあるので、最悪目をつぶったりする時間の余裕も充分にありました。
初心者向けに、丁寧な前フリをありがとう、サム・ライミ監督。
3.なんせストーリーのテンポが良く、なにより面白い
まぁ、結局はこれです。
ド頭からずっとストーリーのテンポが良く勢いもあり、エンドロールの最後の最後まで、ずっと胸熱な最高にワクワクするシーンが続くので、合間にちょこっとだけ入って来る、ホラー風味なシーンが、さほど気にならないんですよね。
待ち望んでいたワンダとストレンジ先生の魔術合戦も最高だったし、小難しいマルチバースを、とてもわかりやすくエンタメに仕上げていたその手法は、流石の一言。
ファンが喜ぶイースターエッグもたっぷりで、MCUのドラマシリーズを頑張って全部追いかけていた2021年が丸ごと報われるような、本当に素晴らしい作品でした。
ちらっとホラー風味でちょうど良いドキドキ感も得られつつ、こんなにも最高の作品に出会わせてくれたサム・ライミ監督には、感謝しかありません。
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』大ヒット公開中