そうですね。DVDを作るためにカメラが入るときは、「台詞を言うために前を向く」とか、「立ち位置を気にする」とかあったりするんです。だけど、今回はまったく何にも言われなくて。
「とりあえず今日は、見て分かると思いますがカメラが入ってます」
「涙とか、鼻水とか、いろいろ気にしちゃうと思いますが、カメラ数台でいろんなカットを撮っているので、違う角度のカットを使ったりできるから。本当に意識しないでやってください」って、(松任谷)正隆さんに言われて。
で、でも、ク、クレーンはなぁ。。 上下に動いたり、グーンと迫ってきたりが、見えちゃうと思いますけど…、って、皆が思ってました(笑)
でも、実際にはカメラを全然意識することなくやっていたので、どういうふうに撮られているか、ワクワクです。
ーー佐江ちゃんは以前、「ミュージカル女優」と言われるのは…、と言っていましたね。今は、「ミュージカル女優」や「舞台女優」といわれることについてどう思いますか?
ミュージカルは歌がものすごくできて当然の世界なので、そうなると…、「ミュージカル女優」と言われるのは恐れ多すぎるんです(汗)
「舞台女優」と「ミュージカル女優」の違いって何? と聞かれたら、私も細かいところまで説明する知識はないけれど。舞台とミュージカルは、役者さん自身が歌を歌うかどうかだと思うんです。
私にとって歌を歌うか、歌わないか、その違いはやっぱり大きくて。お芝居だけで進む舞台と、自分の感情を歌にして、さらに芝居を入れてというミュージカルとでは全然違うから。
自分の経験からみても「舞台女優」といわれる方が、抵抗がない気がします。でも、舞台女優だけをずっとこの先もやっていきたいとは、今のところ思っていないんですが、
「映像の世界から、舞台の世界に入るのは難しいと思う。その逆の方が俺は楽だと思うよ」って、『朝陽の中で微笑んで』のときに六平(直政)さんが言われていて。
昔は、舞台を自分のホームグランドとしてやっていた役者さんが、テレビの世界に入ってくることが多かったと思うんです。でも今は、テレビで人気が出たら、次は舞台をやるという、昔とは逆になっている感じだと思うんです。
だから六平さんから、佐江ちゃんは「昔のタイプだね」とも言われました。
ーー2018年は、『ZEROTOPIA』を皮切りに、どんな佐江ちゃんが見られるのかとても楽しみです。ダンス、お芝居、歌…、どんな佐江ちゃんが見られるんでしょう。
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