お金の置き場所を変える
店舗を構えている銀行に預金をしていても普通預金金利はわずか0.002%で、現状の物価上昇率10%程度を考えると、現金の価値は下がっている状態です。
そうなると、一定の預貯金額を残しつつ、一部のお金の置き場を変えるのも選択肢になります。
例えば、同じ銀行でもインターネット専業銀行の定期預金金利は条件を満たせば0.20%の預金もあります。(※2022年6月8日現在)
また、銀行預金より高い利子を受け取れる国や地方公共団体、一部の企業が資金調達のために発行している債券を購入することも可能です。
ただし、債券は預金と違い発行体が破綻するリスクや満期前に売却した場合は購入価格より値段が下がっている可能性もあるので、リスクを理解したうえで購入しましょう。
中長期的にみてインフレに備えるには、株式や投資信託に資産を振り分けるのも選択肢の1つです。その中でも分散効果のある投資信託は少額から積立てることも可能で投資初心者にも始めやすい金融商品です。
ただし投資信託の中身にもよりますが、債券に比べ価格が変動するリスクや為替リスクなどがあります。
しかし、リスクがある分リターン(投資することによって得られる収益)もあります。債券と同じく元本保証はないので、内容を理解した上で一括ではなくこつこつと積立投資から挑戦してみてはいかがでしょうか。
今後も続くことが予想させる値上げラッシュですが、悲観するだけでなく家計を防衛するために、できることから見直しをしてコツコツと実行していけるといいですね。
【執筆者プロフィール】田端 沙織
キッズ・マネー・ステーション認定講師/ファイナンシャル・プランナー
証券・運用会社で10年以上の勤務経験を活かし、ファイナンシャルプランナー 兼 金融教育講師として「正しく・楽しく・分かりやすく」お金のことや資産運用について伝える講座や個別相談業務を関東圏中心に開催しています。得意分野は資産運用。小学生2人と保育園児1人の3児を絶賛子育て中。