米倉千尋。"ちっひー"の愛称で知られる彼女は、1996年に『機動戦士ガンダム第08MS小隊』のOPテーマ『嵐の中で輝いて』でデビューして以来、現在に至るまで数多くのアニメやゲーム主題歌を歌ってきたアニソン界のトップシンガーだ。『仙界伝 封神演義』や『RAVE』、『カレイドスター』など、これまでに歌ってきたアニメソングは数知れず、その力強くも情感あふれる歌声でファンを魅了し続けてきた。

そんな彼女が、3年後に迎えるデビュー20周年Anniversaryに向けて、『Chihiro Yonekura HOP・STEP・JUMP!LIVE 2013』と題したカウントダウンライブをスタートさせる。また、それに先駆けて、6月19日(水)にはニコニコ生放送番組『アニメぴあちゃんねる』への出演も決定している。

カウントダウンライブ第1弾となる8月17日(土)のステージを目前に控えた"ちっひー"に、意気込みとファンへのメッセージ、そしてデビューからこれまでの18年を改めて振り返ってもらった。

 

――3年後にはデビューから20周年を迎えるわけですが、デビュー当時は今のような状況を想像していましたか?

米倉「ぜんぜん! 18年後の自分なんて想像もしてなかったです。それこそデビュー当時は1年後もわからない状況でしたから。いろいろなことがあって今ここにいるわけですけど、自分ひとりでやってきたわけではないし、ファンの力や仲間がいる安心感、いろんな人の支えがあってこそだったと思いますね」

――18年というと長いように思いますが、振り返るといかがでしたか。

米倉「楽しいときってあっという間だったりしますよね。旅行に行ったりすると、本当に時間が経つのが早いです。そういう意味ではあっという間の18年だったのですが、その中でひとつひとつの出来事はすごく濃密でしたね。人生がジグソーパズルだとしたら、できあがって完成形を見るとあっという間にできた気がするんだけど、作っているときは長く感じるものなんです」

――デビュー曲『嵐の中で輝いて』は今でも人気の楽曲です。

米倉「実はデビューアルバムが完成したときに、最初に所属していた事務所がなくなりますって言われたんですよ。でもそこで自分を励ましてくれたのが、まさに『嵐の中で輝いて』だったんです。カップリングの『10 YEARS AFTER』もそうですけど、迷ったときにはいつも自分の曲が道標になって照らしてくれていた気がしますね。私にとって『嵐の中で輝いて』は最高のパートナーであり、ソウルメイトなんです」