話題を奪われたときは「元に戻す」

「今日は頭痛がして」と言って「私も体調が悪かった」と返されたら、「そうだったんだね、大丈夫?」とまずは相槌を打ちます。

「季節の変わり目は体調を崩しやすいよね」と続け、「職場のエアコンが効きすぎて頭が痛いのかも」と自分の言いたいことにつなげてみましょう。

会話泥棒になる人とは「まともに感情を向け合うことは難しい」のを前提とし、話題を自分語りにすり替えられたと気づいたら元に戻す意識が肝心です。

彼氏からプレゼントをもらった話を「自分も持っている」と別の方向に動かされたら、「そうなんだね」と返して「ほしかったものだから、彼氏が考えてくれたのがうれしかった」と本来の流れに戻します。

相手はこちらの話に興味がなく、「自分について聞いてほしい」のが目的なので、相槌を返すことでそれを満たしてから元の話題を続けるのが無難です。

「それくらい私でも」とマウンティングを取ってくる相手には、何も答えずにそこで話題を切り上げ、まったく別の話を振るのも手。

それでも相手が自分の話を止めようとしないときは、「ちょっと待って、私の話も聞いて」とやんわり言葉を挟むことも考えてみましょう。

こちらの対応に相手が不満げな様子を見せても、関係は対等であると思っていることのアピールになれば、それ以降自分語りに付き合わせようとはしなくなるでしょう。

聞く気がない相手とは自分の気持ちを打ち明けて盛り上がるのは無理なのだと諦めることで、不要なストレスを避けられます。

会話泥棒は、常に「自分の話を聞いてくれる人」を求めています。

お互いの状態に関心を持ち楽しく知り合っていく機会は望めないので、窮屈だなと思ったらこちらから対応を変えていくのが、無理のない距離感を維持するために大切です。