恋人だからこそ守りたい「境界線」

後ろめたいことがある人ほど、恋人にスマートフォンなど身近なものに触れられるのを嫌がるし、隠すことに必死になります。

それがわかっているから、「不安を覚えない材料」にしたくてスマートフォンに触れてもいい自分を確認したがるのが、「見せて」とねだる人の本音です。

忘れてはいけないのは、どんな事情があっても人の間には境界線があり、恋人関係を理由に相手のプライバシーを知ろうとするのは対等ではないということ。

「自分はOKだから相手もいいだろう」、ではなく、「自分はOKでもそれを受け入れない相手の気持ちを尊重する」のが正解です。

愛情の証をスマートフォンを渡せるかどうかで判断するのは試し行為であり、自分の期待通りに応えてくれない恋人を責めるのは間違い。

恋人には自分と同じくプライバシーがあり、それを守りたいと思う気持ちを無視すれば、愛情は育ちません。

「自分のことが好きなら見せられるはず」とスマートフォンを渡さない恋人を責める人は、その一つの言動で愛情の有無を決めている、とまず気がつくべきです。

期待通りに愛されないと満足できない人ほど、試し行為で相手の愛情を確認しようとしますが、その窮屈さとストレスに相手が逃げ出してしまえばすべてが終わり。

愛情の証は要求に応えるからではなく、相手の愛し方をちゃんと見て受け入れることで、本当に安心できるといえます。