長年、ファイナンシャルプランナーとして家計相談を受けており、節約術にかけてはプロの飯村久美さんによれば、世の中の節約術には効果の薄いものもあるのだそう。

例えば、「家計簿を毎日続けなきゃいけないと頑張っている」「食費を削ればなんとか乗り切れる!」「エアコンや照明など電気をこまめに消すように家族でルールづけしている」など、努力をしている人は多いのでは?

でも本当に節約できるのでしょうか? プロの節約術を教えてもらいましょう。

家計簿はつけなくていい!

飯村久美さん(以下、飯村)「節約の必須アイテムと言えば家計簿です。しかし、つけるのがストレスになったり、つけてもそんなに見なかったり、見ても反省しないという方は、家計簿向きの人ではありません。

家計簿をつけただけではお金はたまりません。家計簿をつけたら問題を見つけて解決のための行動に移さなければ家計は改善しないのです。

無理に家計簿をつけてストレスになるより、有効な方法を実践したほうが節約は成功します」

上手な節約方法は?

飯村「家計簿向きでない人は、『食費』と『小遣い』の予算を決めましょう。

食費であれば、例えば1か月に5万円と予算立てをしたら、5週で割って1週間に1万円と決めます。食費専用の財布を作って週の始めに1万円だけを入れます。そうすることで家計簿をつけなくても、財布の中が見えるようになり、あといくら使えるかが一目で分かります。

すると、やりくりしやすく予算も守りやすくなります。

キャッシュレス決済を利用している人は、食費専用のキャッシュレスを作り、1週間分の食費予算をチャージします。オートチャージ機能はオフにしてくださいね。

こちらは履歴が残るので家計簿代わりにもなりますよ」