食費を削ると失敗する!

飯村「家計の中で真っ先に削減しやすいのが食費です。しかし、私は最も削ってはいけないものが食費だと思っています。

3度の食事やおやつを切り詰めようとするあまり、必要なものまでカットしてしまうと、家族の幸せに悪影響を及ぼしてしまいます。

お金のために無理して食事を減らしている人は、あるとき我慢の限界を超えて一気にリバウンドするほど食べてしまうこともあります」

上手な節約方法は?

飯村「おすすめなのは、3食しっかり食べること。必要な栄養がきちんと取れて、間食もなくなり心も満たされます。

PB(プライベートブランド)商品は、メーカー品よりも割安で、1年を通して価格が安定しています。また、旬な食材はリーズナブルで栄養価も高いのでおすすめです。

また、買い物に行かず、冷蔵庫にある食材だけで鍋や炒め物をする在庫一掃デーを週に一度設けることをおすすめします」

電気をこまめに消しても節約にならない!

飯村「電気代節約といえば、こまめにスイッチを切るイメージが強いですが、電気のスイッチをこまめに消しても、途方もない回数を行わなければ節約にはなりませんし、節約できたとしてもわずかな額です。

エアコンはつけたり消したりするより、一日中つけっぱなしのほうが割安な省エネタイプの製品もあります」

上手な節約方法は?

飯村「おすすめなのは、契約しているプランのアンペア数を下げて、基本料金を下げることです。

例えば、40アンペアを、30アンペアに下げるだけで、基本料金は年間3,400円ほど節約できることも。消費電力の高いドライヤー、アイロン、電子レンジなどを同時に使わないようにすればブレーカーが落ちる心配はありません。

電力会社を乗り換えるのもおすすめです。2016年に電気の自由化が始まり、自分で電力会社を選べる時代になりました。私は電力会社を切り替えたところ、年間の電気料金が1.2万円節約できました。

注意したいのは、電力会社が倒産することもあるということや、市場の動きによって価格が変動する『市場連動型プラン』は、電気代が大幅に値上がりする可能性もあることを知っておくことです」