2. いつまでも公園から帰ろうとしない
夕方の公園で見かける風景です。
ママ「もう帰るよ」
子ども「嫌だ~もっと遊びたい!」
ママ「じゃあ勝手にしなさい、ママは先に帰るよ!バイバイ」
親は「早く遊びを切り上げてほしい」と思い、「もう帰るよ」とはじめに声をかけます。
けれども、子どもが言うことを聞かないと、今度は180度違う言い方をして「じゃあ勝手にしなさい」と命じます。しかも「バイバイ」と言い、立ち去る振りまでします。
たいていの子どもは「勝手にしなさい!」と言われるとワーンと泣き、慌てて帰る支度をします。一人で帰ることは怖くてできないからです。それに「親に見捨てられたら大変だ!」と思うからです。
しかし、もし、子どもが「ラッキー!じゃあ勝手に遊んでいていいんだ、ママ、バイバイ!」と文字通り受け取り、嬉しそうに遊び続けたら…?
たいていのママは、最初に自分が放った言葉を実行して「子どもを置き去りにして先に帰る」なんてことはしません。「いい加減にしなさい!」と更に叱り、わが子の腕を掴んで連れて帰るでしょう。
でも、この時点で親の行為は、過去記事「子どもを脅すしつけ「ダブルバインド」あなたも知らずにやっているかも!?」でも述べた通り、指示したことと矛盾しているのです。
解決策
子どもの気持ちになってみましょう。「まだ遊び足りない」と思っているのです。そんな時は「まだ遊んでいたいよね」と子どもの気持ちを汲んでやります。
そして、「でももう夕飯だから、そろそろ帰る時刻が迫ってきたね。あと5分遊ぶ?1分間遊ぶ」と選択肢を与えればよいのです。自分の意思で決めたことは、従いたくなるものです。
3. 砂場での玩具の取り合い
公園の砂場に誰のものでもないバケツがありました。一人の子どもがやってきてそれで遊び始めました。そこへ別の子どもがやってきて、奪い取ろうとして喧嘩がはじまりました。
慌ててママ達がやってきてこう言います。
母親A「お友達の物を取っちゃダメ!『ごめんなさい』は?」
母親B「いじわるしないで貸してあげなさい!『いいよ』って言いなさい!」
欲しくて仕方がないのに「ごめんなさい」を強要されます。
また、貸してあげたくないのに「貸せ!」と命じられます。
子どもから「ごめんね」「いいよ」の言葉が出たら、「シャン、シャン、めでたし、めでたし」で親はホッとします。でも、肝心な子どもは納得はしていません。