3: 過去のトラウマを「イメージの力」で小さくする

短所が気になって自分に自信が持てないという人は、過去に他人が何の気なしに放った一言や、ちょっとした失敗体験が頭から離れず、トラウマとして抱えてしまっているケースも多いです。

  • 昔の彼氏に「◯◯は言うことがコロコロ変わるなあ。意思が弱い、流されやすい。そんなんじゃ誰からも信用されないよ」などダメ出しや説教をされた
  • 子どもの頃に、親からきょうだいや友達と比べられて「あなたは本当に不器用ね」と言われた
  • ドキドキしながら発表したら、大勢から馬鹿にされ、笑われた

そういう記憶を、ずっと頭に『大きく、暗く、重たい』イメージとして残してしまっているのです。

イメージの持つ力は絶大で、恐怖症の治療に使われることもあるほどです。イメージの力を使えば、過去の嫌な体験も小さくすることができます。

あなたに暗い影を落としているそのイメージが、もし映画の画面のように大きく、目の前にあり、音量も耳元でガンガンと響いている感じなら、スマホの画面より小さく、音量もテレビのボリュームを下げるように小さくしていきます。

最終的には手のひらに乗るぐらいのサイズにして、音量も聞き取れないぐらい小さいものにして、遠くの方にポイと投げ捨ててみましょう。ロケットにして遥か彼方に飛ばしてもいいですね。

カラーで鮮明なイメージとして残っているなら、白黒にしてぼやかしてみたりするのもアリです。

このようにイメージの力を使うことで、心を疲れさせていた嫌な思い出や出来事も、いつの間にか客観的に捉えられるようになります。また、「なんであんなに思いつめていたんだろう?」と思えてくることでしょう。

短所は、なくすことや隠すことに必死になるより、受け入れ向き合っていく方が、楽しく過ごせます。

短所が気になって自信が持てないという人は、今日お伝えしたことを参考に、自分や過去と向き合ってみてください。

3万人を超える人の悩みを解決するコーチ&カウンセラーとして活躍。 2010年、その経験を活かしてコミュニケーション心理スキルを紹介する、コミュニケーションライターとして独立。一般社団法人日本聴き方協会認定シニアインストラクター・認定シニアカウンセラー。 [ブログ]