寒い季節になると、手の潤いがなくなり、乾燥やひび割れ、亀裂など生活に支障が出る場合もあるでしょう。
手荒れの原因は、乾燥や温度、湿度、アルコール消毒、洗浄、摩擦など外因性の要因もありますが、アトピーや年齢など内因性のものもあります。そのため、自分の肌タイプに合った手荒れケアを行うことがとても大切です。
今回は、タイプ別に、手荒れの原因やケア方法についてご紹介します。
1.手荒れには3つのタイプがある
手荒れとは、手の肌に起こる皮膚トラブルの総称です。
皮膚には水分量や油分量を正常に保つバリア機能が備わっていますが、手は他の部分と比べて皮脂を分泌する皮脂腺が少ないため、乾燥しやすく、荒れやすい部分でもあります。
1‐1.ひび・あかぎれ
寒い季節になると、気温の低下によって汗や皮脂の分泌が低下し、乾燥しやすくなります。さらに、空気の乾燥も重なり、皮膚の水分量が低下することでひびやあかぎれが起こります。
ひびとは、皮膚に亀裂が生じることで、細くて深い線状の切れ目ができることもあります。ひびがさらに悪化して、出血を伴ったり、患部が赤く炎症を起こした状態があかぎれです。
1‐2.慢性刺激性皮膚炎
刺激性皮膚炎とは、原因となる物質に触れることで引き起こされる炎症です。洗剤を使った作業や水仕事などを繰り返し行うことで生じる主婦湿疹は、その一例です。
触れる物質の特性により皮膚が障害を受けることで症状があらわれますが、瘙痒(そうよう)により掻きむしることで皮膚が肥厚したり亀裂を生じたりするケースもあります。
1‐3.アレルギー性皮膚炎
アレルギー性皮膚炎は、アレルギーの原因となる物質が手に触れることで起こります。
たとえば、ある物質に対して感作になった場合、その物質に触れることで発症します。金属や洗剤、植物、ゴムなどが例として挙げられます。
また、皮膚に触れたタンパク質抗原に対してアレルギー反応が起こる皮膚炎もあります。最も多いアレルゲンは食品ですが、動物のフケや尿、花粉などが原因となることもあります。