2.【タイプ別】手荒れの予防・対策方法
手荒れの予防は、乾燥や刺激となる物質を避けることが重要です。
日常生活で手を使わないことは不可能ですが、正しい予防法と対策をすることで手荒れの悪化を防ぐことはできます。
2‐1.ひび・あかぎれの予防・対策方法
ひびやあかぎれは、水に触れる機会が多いと発生しやすいといわれています。
そのため、水を使った後はペーパータオルなどですぐに拭き取りましょう。濡れたままにしておくと、水とともに皮膚の水分も一緒に蒸発し、乾燥を招くことがあります。
また、紙やダンボールなどを多く触る職業の人は、皮膚の油分が紙に吸い取られて乾燥が悪化することもあります。
手洗い後は濡れたままにせず、手を酷使する場合はハンドクリームなどで保湿ケアを行いましょう。
2‐2.慢性刺激性皮膚炎の予防・対策方法
慢性刺激性皮膚炎は、摩擦や洗剤、リンスなどの弱い刺激を繰り返すことで起こります。
そのため、思いがけない物質が原因となっている可能性もあります。いつも使う石けんや洗剤、肌着などに刺激を感じていないか見直すことも大切です。
症状が軽い場合は、部分的な鱗屑(りんせつ)だけで済みますが、場合によっては水泡や強いかゆみが生じることもあります。改善しないときは皮膚科で原因物質を推測してもらいましょう。
2‐3.アレルギー性皮膚炎の予防・対策方法
アレルギー性皮膚炎の場合、皮膚に炎症を起こす物質やアレルゲンの除去が最も重要です。仕事などで原因物質への接触が断てない場合は、職場や生活環境を変えることも検討するべきでしょう。
かゆみや炎症がよくならない場合は、皮膚科を受診し、内服や外用ステロイドなどで治療をするべきです。
3.全タイプ共通! 基本のハンドケア
ハンドケアの基本は、「保護」と「保湿」です。
そのため、刺激や乾燥を防ぐように心がけましょう。お湯は皮脂まで洗い流してしまうため、手洗いや食器洗いにお湯を使うのはなるべく避けましょう。
また、水を使った後は刺激を少なくするためこすらず素早く拭き取り、ハンドクリームなどで保湿をしましょう。クリームのべたつきが気になる場合は、サラッとしたローションの使用がおすすめです。