価値観が違うときに「好きならこちらに合わせるはず」と思っている
たとえば浮気についての考え方であったり、食事で行くお店の選び方であったり、恋人と価値観が違っているとそれが喧嘩やすれ違いの原因になることがあります。
そのとき、恋人が何を大切に考えているかを知ろうとせずにひたすら自分の要求を通すことだけを望み、「自分のことが好きなら合わせてくれるはず」と思っている人が、ある日突然別れを切り出されるのを実際に見ます。
合わせてくれるのは恋人にとっては「諦め」であることが多く、それを「愛されている」と勘違いしていると、不満や屈折ばかり溜まった恋人はいずれ別れを選びます。
考え方や価値観の違いは、お互いに受け入れられる部分を確認してそれを大切にしていくのが正解です。
相手に折れてもらうことを当然にするのではなく、自分も相手の気持ちを知り歩み寄る姿を見せることが、愛情と信頼を育てます。
「相手の提案に従うのが愛情の証」と思っている
自分で何かを考えて提案するのではなく、恋人が言うことに従うのを望むいわゆる受け身型の人は多いですが、突然別れを切り出されるのは相手の負担を無視しているからです。
受け身型の人は「自分の意思より恋人の気持ちを大切にしたい」と考えており、それを純粋とも信じていますが、恋人にとっては「何でもこちらが仕切っていかないと進まない関係」を続けるプレッシャーがあることに気が付きません。
デートの計画から行くお店まで、ふたりで話し合って決めるのも恋人関係の楽しみであるはずで、常に片方だけがふたりの状態に配慮してあれこれ考えて決めるのは、対等とは決して言えません。
「どこでもいいよ」「何でもいいよ」「あなたが決めていいよ」、こんな言葉は言うほうは愛情の証であっても、言われる側は「ひとりで決めなければいけない」という負担があります。
受け身は「愛される側だけに立つこと」であり、能動的に愛する姿勢を見せない人はいずれ別れを選ばれます。
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自分には「突然の別れ」であっても、恋人には決めるまでに時間をかけ「こうするしかない」と思った結果であり、その溝は普段のコミュニケーションに現れていたことがほとんどです。
交際は相手があってこその関係であり、自分ひとりの感覚で進めるのではなく恋人の気持ちを確認しながら愛情を伝えていくことを、忘れたくないですね。