家族は、私を元気づけるためにどうこうしてくれたっていうことは全くなかったんですけど。でもいつもと変わらない生活が、私にとっては逆に良かったのかもしれないですよね。周りだけが変わっていって「どうしよう」と思っている時に、特別なことをされることもなく、何も変わらない家族の環境があってくれたから。

しょうもないことで、兄に笑わせられたりとか。時には家族で「お酒、飲もぉー!」って言って、家飲みをしたりとか。

――宮澤家の家飲み、話がやや脱線しますが気になります。佐江ちゃんが、何を飲むのかも(笑)

お家で飲む時は、缶チューハイとかですよ。オコチャマなので(笑)ワインやシャンパンは飲めません。冒険心がないので、いっつも同じモノになっちゃうし。

――缶チューハイですら冒険しない佐江ちゃんが、中国市場にチャレンジしたっていうのも、ずいぶん極端な話ですけど。

ねぇ? ホントですよ(笑)

家飲みなんていうのもあの時期、初めてしたんです。AKB48として活動している時は家族でいる時間がなさ過ぎて、二十歳を越えても親とお酒を飲むことなんてありませんでしたから。

SNH48になってからって言い方は申し訳ないんですけど、空いたスケジュールで家族旅行へも行けて、父に初めてお酒をついであげることもできました。兄ともお酒を飲みながら語ってみたり。そうやっていろんな話を聞く機会も増えたから、今だから言えることですけどホント、自分のためになる時間だったんだなぁって。

お酒はね、それほど好きじゃないんです。そこそこ、強いっぽいですけど(笑)。酔っ払っちゃったのは、家族でカラオケボックスに行った時に一度だけ。急に泣き始める、面倒くさーいヤツです。家で涙をぼろぼろ流しながら、ひとりで語っているムービーがあります。2番目の兄に、撮られちゃいましたぁ。まぁそれも、いい思い出かな。。。(/ω\) ハズカシー

――脱線ついでに、中国のお酒には気を付けてくださいね。度数の高いモノもありますから。

大丈夫です。私は向こうで、ウーロン茶しか飲まないので(笑)

――でも佐江ちゃん、それだけご家族に支えられていたのであればやっぱり……ご両親が有給を取って上海入りするくらいは許してあげないと(笑)

(笑)

――ご家族も、同じ気持ちで戦っていたんですね。

2月に何があったかなんてほとんど覚えていないのに、キツかった印象だけは強烈に残ってます。

でもそんなハチャメチャな2月をやり過ごせたのには、実はもうひとつ理由があって……

――もうひとつの、理由?

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