――例えばすぐに、それこそご自宅でもできる中医学的な「食養生」としては、刺激の強い「辛いもの」や人を疲れやすくするとされる「脂っこいもの」を控えるようにして、逆に疲労を取り除くといわれるブドウやリンゴ、ユズやレモンといった「酸味のあるもの」を摂るとか。

あー、ブドウなら家にたくさんある!

――ブドウは、ちょうど旬ですからね。やはり時季のものは身体にもよく、ほかにナシも喉にいいとされています。これからシーズンを迎える落花生や、サツマイモはお腹にもいいそうです。肌トラブルにはゴマや蜂蜜、コンブなどの海藻類、また豚肉などの皮の部分もモチモチ肌に効果があるそうですよ。

豚肉などの、皮の部分?

――佐江ちゃんがこの間、上海で召し上がっていた红烧肉(豚の醤油煮込み)にも、皮が付いていたでしょう?(第30回)もちろん何にしても過ぎたるはなお及ばざるがごとし、食べ過ぎはよくありませんが(笑)

(笑)

――漢方には「医食同源」、つまり薬と食べ物とは本来同じものだという考え方があります。普段の食生活に気を配って自然のリズムとも調和しながら、身体の内側から健康も美容も、さらにはメンタルもバランス良く整えてゆく方法、とも言い換えられるかもしれません。

佐江ちゃんの大好きな足つぼマッサージも、中医学のひとつなんですよ。せっかく現地にいらっしゃるのですから、そんな伝統文化も上手に取り入れながら、海外デビューにともなうお疲れやプレッシャーを緩和していけたらいいですね。

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