3.食欲を抑えたいときには漢方も有効

「食欲が止まらない」と悩む方には漢方薬の活用もおすすめです。胃の働きが活発になり過ぎると、食べてもすぐにお腹がすく、過食になると考えられています。

さらに、ストレスやホルモンバランスの乱れも食べ過ぎの原因となります。

食欲を抑えるには、

・過剰な胃腸の働きを抑える
・自律神経の乱れを整えて、ストレスによる過食を軽減する
・ホルモンバランスを整えて、生理前の過食を解消する

といった生薬を含む漢方薬を選びます。

漢方薬は根本からの改善を得意としているために、太りにくく痩せやすい体質を手に入れることもできます。

食欲を抑えるためにおすすめの漢方薬

大柴胡湯(だいさいことう)

ストレスが原因の食欲に対しておすすめです。

胸部(胆のう、膵臓、肝臓)の熱を取り除き、働きを整えることで脂質代謝を改善します。高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛にも用いられます。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

ホルモンバランスを整えるといわれており、自律神経を整えて、心の乱れによる食欲に用いられることがあります。

また、血行を良くして、水分代謝を改善します。月経前の疲労感や精神不安、不眠などの精神神経症状の他に、更年期障害や月経不順などにも用いられます。

香砂平胃散(こうしゃへいいさん)

食べ過ぎて胃がもたれる傾向のある方の胃腸の働きを整えていく漢方薬です。月経前の異常な食欲を改善するために用いられることがあります。

また、ホルモンバランスで乱れた食欲中枢を正常化するといわれています。

漢方には多くの種類があり、自分の体質に合ったものを選ぶことがとても大切です。自分に合わない漢方は思った効果を得られず、副作用が出てしまう場合もあります。

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お手頃価格で不調を改善したい方は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。

自分の食欲の原因を知って、ご紹介した裏技を試していただくことで、異常な食欲を抑えることができるようになるでしょう。

ご自身にぴったりの裏技で、毎日を快適に過ごしてください。

<この記事を書いた人>

あんしん漢方薬剤師
竹田由子(たけだゆうこ)

43、47歳で出産した2児のママ薬剤師。共立薬科大学(現 慶応大学)卒、臨床薬学専門。病院で10年以上医薬品情報室に従事し、医薬品に関する情報に精通。元漢方・生薬認定薬剤師。漢方を自身の月経痛や妊活にも活用してきた経験から「日常の不調はまず漢方」をモットーに体の不調を我慢する女性へ対し情報発信している。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

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